ウクライナのゼレンスキー
大統領は、ロシアによる
軍事侵攻を
受けてから2
度目の
新年を
前に31
日テレビ演説を
行い「ウクライナは
強くなった」と
国民を
鼓舞したうえで、
今後、
航空戦力の
強化で
こう着した
戦況の
打開につなげたいという
考えを
示しました。
ゼレンスキー大統領は31日、新年を前にしたテレビ演説を行い、この1年を振り返りました。
この中でゼレンスキー大統領は、ウクライナは歴史上最も厳しい冬を乗り越え、黒海ではロシア海軍の力を封じ込めることに成功したなどと指摘し「ウクライナは強くなった」と述べ、国民を鼓舞しました。
そのうえで、欧米からの供与を受けて導入するとしているF16戦闘機について、ウクライナ軍のパイロットがすでに操縦訓練を開始していることを明らかにしたうえで「敵は私たちの怒りを目の当たりにするだろう」と強調しました。
さらに国内での兵器の生産も強化し、2024年中に少なくとも100万機の無人機を生産するという約束を繰り返し表明しました。
ゼレンスキー大統領としては、2023年6月に始めた反転攻勢がこう着状態にある中、航空戦力の強化で戦況の打開につなげたいねらいがあるとみられます。