激しい揺れのなかで壁にかけられたカレンダーや額が大きく揺れ、たんすなどの家具や障子が次々と倒れていきます。
天井の照明は突然、電気が消え、大きく揺さぶられて部品が落下し、わずかな時間で部屋がめちゃくちゃな状態になってしまいました。
映像には揺れの大きさに悲鳴をあげる女性の声のほか、「あぶない、あぶない」とか「大丈夫か」などと声をあげる男性の声も記録されていました。
撮影した女性によりますと、直前に起きた地震の情報を記録しようとテレビの画面を撮影していたところ、さらに大きな揺れがきたため、そのまま撮影を続けたということです。
女性は年末から輪島市内の祖母の家に家族とともに帰省していて、地震のあとは、近くの老人ホームに全員で避難して一夜を明かし、3日未明になって車でさいたま市の自宅に帰り着いたということです。
当時、同じように撮影していた女性の父親の映像でも、激しい揺れで大きなたんすが倒れ、室内にいる別の男性が立っていられずに柱につかまっている様子が確認できます。
女性は「こんなことになるとは思わず、お正月にまさかという思いです。本当に激しい揺れで、命の危険を感じるほどでした。その後も津波の情報が出て、すぐに避難することになった。不安な気持ちが続いていて、夜もなかなか寝付けないです」と話していました。