【随時ずいじ更新こうしん】戦闘せんとう休止きゅうし4日にち目め 合意ごうい延長えんちょうが実現じつげんするかが最大さいだいの焦点しょうてん

※イスラエルやパレスチナに関にかんする動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

バイデン大統領だいとうりょう ネタニヤフ首相しゅしょうと電話でんわ会談かいだん “合意ごうい継続けいぞくを望のぞむ”

アメリカのホワイトハウスは26日にち、バイデン大統領だいとうりょうがイスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうと電話でんわで会談かいだんしたと発表はっぴょうしました。

電話でんわ会談かいだんでは、バイデン大統領だいとうりょうが、過去かこ3日間にちかんにわたるイスラム組織そしきハマスによる人質ひとじちの解放かいほうを歓迎かんげいするとともに、両りょう首脳しゅのうが、戦闘せんとうの休止きゅうしや、必要ひつよう性せいが一段いちだんと増ましているガザ地区ちくへの追加ついかの人道じんどう支援しえんについて議論ぎろんしたとしています。

そのうえで、「仕事しごとはまだ終おわっておらず、両りょう首脳しゅのうはすべての人質ひとじちの解放かいほうが実現じつげんするまで努力どりょくを続つづけることで合意ごういした」としています。

バイデン大統領だいとうりょうは26日にちに行いった緊急きんきゅうの記者きしゃ会見かいけんのなかで、イスラエルとハマスの合意ごういについて「イスラエルは、人質ひとじちが10人にん解放かいほうされるごとに戦闘せんとうの休止きゅうしを1日にち延長えんちょうする用意よういがあるとしている。合意ごういが終おわるのではなく、継続けいぞくされることを望のぞむ」と述のべ、今後こんごも人質ひとじちの解放かいほうが続つづき、4日間にちかんの戦闘せんとうの休止きゅうし期間きかんが延長えんちょうされることに期待きたいを示しめしました。

ネタニヤフ首相しゅしょう“人質ひとじち解放かいほうのために戦闘せんとう休止きゅうし延長えんちょうは望のぞましい”

イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうは26日にち、SNSに投稿とうこうした動画どうがで、イスラム組織そしきハマスとの戦闘せんとう休止きゅうしの期間きかんについて「1日にちごとに、さらに人質ひとじち10人にんの解放かいほうを可能かのうにする枠組わくぐみもある。それは歓迎かんげいすべきことだ」と述のべ、より多おおくの人質ひとじちを解放かいほうするために休止きゅうし期間きかんを延長えんちょうするのは望のぞましいという考かんがえを示しめしました。

その一方いっぽうで「アメリカのバイデン大統領だいとうりょうには電話でんわ会談かいだんで人質ひとじち全員ぜんいんの解放かいほうとともに、その枠組わくぐみのあとにハマスのせん滅せんめつと、ガザが以前いぜんの状態じょうたいに戻もどらないようにするという目標もくひょうを全力ぜんりょくで実現じつげんすることも伝つたえた」と述のべ、ハマスとの完全かんぜんな停戦ていせんはしないと強調きょうちょうしました。

ガザ地区ちく 燃料ねんりょう搬入はんにゅうも不足ふそく訴うったえる声こえ

イスラエルとハマスの戦闘せんとう休止きゅうしにともなって、ガザ地区ちくには3日にち連続れんぞくで燃料ねんりょうの搬入はんにゅうが行おこなわれていますが、人道じんどう危機ききを改善かいぜんするには十分じゅうぶんとは言いえない状況じょうきょうが続つづいています。

NHKガザ事務所じむしょのサラーム・アブタホンカメラマンが26日にち、ガザ地区ちく南部なんぶのラファ市内しないにある調理ちょうり用ようのガスの販売はんばい所しょで撮影さつえいした映像えいぞうには、この日ひの未明みめいから1000人にん以上いじょうの住民じゅうみんたちがガスを求もとめて列れつを作つくっている様子ようすが確認かくにんできます。

午前ごぜん11時じごろにラファ検問けんもん所しょを通過つうかして燃料ねんりょうを積つんだ車くるまが到着とうちゃくすると、待まっていた人ひとたちは歓声かんせいをあげていました。

通常つうじょうでは容器ようきには12キロのガスが入いれられますが、この日ひはより多おおくの人ひとに配給はいきゅうするため1人にんあたり6キロに限かぎられ、数すう百ひゃく人にんが提供ていきょうを受うけたということです。

ガザ地区ちくの南部なんぶでは多おおくの家庭かていが北部ほくぶから避難ひなんしてきた親戚しんせきや友人ゆうじんを受け入うけいれていることから、必要ひつようなガスの量りょうが2倍ばいから3倍ばい以上いじょうに増ふえていて、6キロのガスでは数すう日にち分ぶんの調理ちょうりしかできず、引き続ひきつづき燃料ねんりょう不足ふそくを訴うったえる声こえがあがっているということです。

ガスを買かいに来きた男性だんせいは「20日にち前まえからガスがなくて、まきを使つかっています。午前ごぜん3時じから8時間じかん、ここで待まっていますが、このまま何なにも手てに入はいらずに家いえに帰かえるかもしれない。この苦くるしみは世界せかいで最もっとも過酷かこくなものです」と訴うったえていました。

また別べつの女性じょせいは「家いえにガスがなく、料理りょうりやパンを焼やくのにまきを使つかっている。もうすぐ戦争せんそうが始はじまって2か月かげつになるのに、ガスが手てに入はいらない。70年間ねんかん生いきてきてこんなに苦くるしくつらいことは初はじめてです」と話はなしていました。

ハマス 人質ひとじち解放かいほうの映像えいぞうを公開こうかい

ハマスの軍事ぐんじ部門ぶもんカッサム旅団りょだんは26日にち、SNSで、人質ひとじちの第だい3陣じんを解放かいほうした際さいのものだとする映像えいぞうを公開こうかいしました。

映像えいぞうでは、顔かおを隠かくし銃じゅうを携行けいこうした戦闘せんとう員いんが車くるまで移動いどうしている様子ようすや、戦闘せんとう員いんが囲かこむ中なかで複数ふくすうの子こどもや女性じょせいが赤十字せきじゅうじの車くるまに乗り込のりこむ様子ようすなどがうつっています。

別れ際わかれぎわには戦闘せんとう員いんが女性じょせいや子こどもにしきりに手てを振ふっていて、人質ひとじちを丁重ていちょうに扱あつかい友好ゆうこう的てきな雰囲気ふんいきだったと強調きょうちょうする意図いともみられます。

バイデン大統領だいとうりょう 戦闘せんとう休止きゅうし延長えんちょうに向むけ外交がいこう努力どりょく

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは26日にち、東部とうぶマサチューセッツ州しゅう内ないの休暇きゅうか先さきで緊急きんきゅうの記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、イスラム組織そしきハマスが26日にちに解放かいほうした人質ひとじちのなかにアメリカ国籍こくせきの4歳さいの女の子おんなのこが含ふくまれていたことを確認かくにんしたと明あきらかにし、「私わたし自身じしんと私わたしのチームの何なん週間しゅうかんにもわたる懸命けんめいな努力どりょくの結果けっかだ」と強調きょうちょうするとともに、人質ひとじちの解放かいほうに尽力じんりょくしてきたカタール政府せいふに謝意しゃいを示しめしました。

そして、イスラエルとハマスのあいだの合意ごういについて「絶対ぜったいに必要ひつような援助えんじょ物資ぶっしが住民じゅうみんに届とどけられ、人質ひとじちが解放かいほうされており、人命じんめいを救すくう結果けっかをもたらしている。依然いぜんとして機能きのうしており、こうした結果けっかを積み重つみかさねることで合意ごういを延長えんちょうすることは可能かのうだ。戦闘せんとう休止きゅうしの期間きかんが過すぎてもこの状態じょうたいを続つづけることこそが、われわれの目標もくひょうだ」と述のべ、カタールやエジプト、イスラエルの各かく政府せいふとともに、さらなる人質ひとじちの解放かいほうと戦闘せんとう休止きゅうしの延長えんちょうに向むけて外交がいこう努力どりょくを続つづける考かんがえを示しめしました。

また、安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくを担当たんとうするサリバン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんは、26日にちに放送ほうそうされたABCテレビのインタビューのなかで「イスラエル政府せいふは、ハマスが人質ひとじちを10人にん解放かいほうするごとに戦闘せんとう休止きゅうしを1日にち延長えんちょうする用意よういがあるとしてきた。戦闘せんとう休止きゅうしが終おわるならそれはハマスの責任せきにんであり、イスラエルの責任せきにんではない」と述のべました。

ハマスは17人にんを解放かいほう イスラエルもパレスチナ人じん39人にんを釈放しゃくほう

イスラエルとハマスは、今月こんげつ24日にちから4日間にちかんにわたって戦闘せんとうを休止きゅうしし、ハマスがガザ地区ちくで拘束こうそくしてきた人質ひとじちのうちイスラエル人じんの子こどもや女性じょせい50人にんを解放かいほうする一方いっぽう、イスラエルは刑務所けいむしょに収容しゅうようしているパレスチナ人じん150人にんを釈放しゃくほうすることなどで、合意ごういしています。

戦闘せんとう休止きゅうし3日にち目めにあたる26日にち、ハマスはイスラエル人じん14人にんとタイ人じん3人にんの合あわせて17人にんを、解放かいほうしました。

解放かいほうされたイスラエル人じんの1人にんはロシア国籍こくせきも持もっているということで、イスラエルメディアは、ロシア側がわの求もとめに応おうじた解放かいほうで、イスラエルとの合意ごういに基もとづくものではないという見方みかたを伝つたえています。

前日ぜんじつの25日にちには、ハマスが支援しえん物資ぶっしが合意ごういのとおりガザ地区ちくに搬入はんにゅうされていないと主張しゅちょうして解放かいほうを遅おくらせましたが、26日にちは大おおきな混乱こんらんはありませんでした。

また、ハマスは今回こんかい、ガザ地区ちくの南部なんぶではなく北部ほくぶで人質ひとじちを赤十字せきじゅうじに引き渡ひきわたしていて、ハマスが北部ほくぶで軍事ぐんじ力りょくを失うしないつつあるというイスラエル側がわの主張しゅちょうを、けん制けんせいするねらいもあると見みられます。

一方いっぽう、イスラエル政府せいふも26日にち、刑務所けいむしょに収容しゅうようしていたパレスチナ人じん39人にんを釈放しゃくほうしたと発表はっぴょうしました。

戦闘せんとう休止きゅうしの期間きかんが最後さいごの1日にちとなるのを前まえにハマスは26日にち、声明せいめいを出だし、「このあとも解放かいほうする人質ひとじちの数かずを増ふやすことで、戦闘せんとう休止きゅうしの期間きかんを延長えんちょうしたい」として、人質ひとじちを段階だんかい的てきに解放かいほうするのと引き換ひきかえに戦闘せんとう休止きゅうしの延長えんちょうを求もとめていく考かんがえを示しめしました。

一方いっぽう、イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうは26日にち、ガザ地区ちくに展開てんかいしている部隊ぶたいを視察しさつし、「戦争せんそうの目標もくひょうは、ハマスのせん滅せんめつ、人質ひとじち全員ぜんいんの奪還だっかんと、ガザ地区ちくが二度にどとイスラエルの脅威きょういにならないようにすることだ。誰だれもわれわれを止とめることはできない」と述のべ、軍事ぐんじ作戦さくせんを続つづける姿勢しせいを改あらためて強調きょうちょうしました。

しかしイスラエル国内こくないでは、まだ解放かいほうされていない人質ひとじちの家族かぞくなどから戦闘せんとう休止きゅうしを延長えんちょうするよう求もとめる声こえも上あがっていて、今後こんごのイスラエル側がわの対応たいおうが焦点しょうてんとなります。

人質ひとじちだった親戚しんせきから聞きいた拘束こうそく時じの状況じょうきょうは

これまでに解放かいほうされた人質ひとじちはイスラエルの病院びょういんで健康けんこう状態じょうたいの確認かくにんなどが行おこなわれていて、まだメディアの取材しゅざいには直接ちょくせつ、応おうじていませんが、地元じもとメディアなどは人質ひとじちの家族かぞくなどを通をつうじて拘束こうそくされていたときの状況じょうきょうを伝つたえています。

このうち親戚しんせき3人にんが人質ひとじちになっていたメラブ・ラビブさんは人質ひとじちだったいとことおばから話はなしを聞ききました。

食事しょくじについては「食事しょくじは不規則ふきそくに与あたえられ、主おもに米こめとパンを食たべていた。いとことおばは50日間にちかんでおよそ7キロも体重たいじゅうが減へった」ということです。

また過すごしていた場所ばしょについては「応接間おうせつまのようなところに並ならべられたいすの上うえで寝ねていた。トイレに行いきたいときはドアをノックして、時ときには数すう時間じかんも待またなければならなかった」と話はなしていますが、地下ちかトンネルの中なかだったのかなど詳細しょうさいは話はなしていません。

パレスチナ囚人しゅうじん協会きょうかい「釈放しゃくほうされた少すくなくとも4人にんは“行政ぎょうせい拘束こうそく”」

イスラエルはハマスとの合意ごういに基もとづきパレスチナ人じんの女性じょせいと子こどもあわせて117人にんを刑務所けいむしょから釈放しゃくほうしました。

地元じもとの人権じんけん団体だんたい「パレスチナ囚人しゅうじん協会きょうかい」はNHKの取材しゅざいに対にたいして、釈放しゃくほうされた人ひとのうち少すくなくとも4人にんの女性じょせいは、イスラエル当局とうきょくが裁判所さいばんしょの判断はんだんや根拠こんきょを示しめすことになくパレスチナ人じんを刑務所けいむしょに事実じじつ上じょう、無む期限きげんに収容しゅうようすることを可能かのうにする「行政ぎょうせい拘束こうそく」と呼よばれる措置そちで、拘束こうそくされていたと明あきらかにしました。

こうした中なか、行政ぎょうせい拘束こうそくによって拘束こうそくされ、24日にちに釈放しゃくほうされたハナン・バルグーシさん（59）がNHKの取材しゅざいに応おうじました。

バルグーシさんは「ことし9月つきにハマスへの関与かんよを疑うたがわれて真夜中まよなかに突然とつぜんイスラエル軍ぐんが自宅じたくに押し入おしいってきた。目隠めかくしと手錠てじょうをされて刑務所けいむしょに連行れんこうされた」と拘束こうそくされたときの状況じょうきょうを説明せつめいしました。

ハマスによる大だい規模きぼ攻撃こうげきが起おきた先月せんげつ7日にち以降いこうはトイレやシャワーの利用りようが制限せいげんされ、6人にん部屋へやに11人にんが収容しゅうようされ、換気かんき用ようの窓まども閉とじられるなど劣悪れつあくな環境かんきょうに置おかれていたと証言しょうげんしました。

自身じしんが釈放しゃくほうされたことについて「うれしいが、息子むすこ4人にんも行政ぎょうせい拘束こうそくで刑務所けいむしょに収容しゅうようされていて、惨みじめな気持きもちだ」と話はなしていました。

中東ちゅうとうの衛星えいせいテレビ局てれびきょくアルアラビーヤは26日にち「イスラエルの刑務所けいむしょに収容しゅうようされている7000人にんのうち3分ぶんの1にあたる2200人にんのパレスチナ人じんが裁判さいばんなどの刑事けいじ手続てつづきを経へずに数すうか月かげつから数すう年ねんにわたって拘束こうそくされている」と伝つたえています。

タイ首相しゅしょう “ガザ地区ちくで拘束こうそくの人質ひとじち3人にん 新あらたに解放かいほう”

タイのセター首相しゅしょうは27日にちに自身じしんのSNSで、26日にちにイスラム組織そしきハマスがパレスチナのガザ地区ちくで拘束こうそくしていたタイ人じんの人質ひとじち3人にんが第だい3陣じんとして、新あらたに解放かいほうされたと発表はっぴょうしました。

これまでに解放かいほうされたタイ人じんの人質ひとじちは、24日にちの第だい1陣じんの10人にん、25日にちの第だい2陣じんの4人にんと合あわせて17人にんとなりました。

タイ外務省がいむしょう 25日にちまでに解放かいほうされたタイ人じんたちの写真しゃしん公開こうかい

タイ外務省がいむしょうは、26日にち、ハマスによってガザ地区ちくで人質ひとじちにされ、25日にちまでに解放かいほうされたタイ人じんたちの写真しゃしんを公開こうかいしました。

写真しゃしんはイスラエルの病院びょういんで撮影さつえいされ、解放かいほうされた人ひとたちがイスラエルの関係かんけい者しゃと笑顔えがおでことばを交かわしている姿すがたが確認かくにんでき、このうちの1人にんは関係かんけい者しゃと抱き合だきあい、喜よろこびをかみしめているようでした。

解放かいほうされたタイ人じん ビデオ電話でんわで「お母おかあさんに早はやく会あいたい」

イスラエル南部なんぶのガザ地区ちくの周辺しゅうへんではおよそ5000人にんのタイ人じんが働はたらいていたと見みられ、先月せんげつ7日にちの、ハマスによる襲撃しゅうげきでは39人にんが死亡しぼうし、32人にんが人質ひとじちになったとみられています。

タイ政府せいふによりますと、このうち17人にんのタイ人じんが今月こんげつ24日にちから26日にちまでの3日間にちかんで解放かいほうされ、現在げんざいはイスラエルの病院びょういんで健康けんこう状態じょうたいの確認かくにんが行おこなわれています。

その1人にんのナタワリー・ムンカンさんは26日にち、ビデオ電話でんわでタイ東北とうほく部ぶにいる母親ははおやのブンヤリンさんと初はじめて会話かいわしました。

このなかでブンヤリンさんが「あなたが拷問ごうもんされていないか心配しんぱいで仕方しかたなかったが、元気げんきな姿すがたを見みることができてほっとした」と語かたりかけると、ナタワリーさんは「私わたしは元気げんきで大丈夫だいじょうぶだったので何なにも心配しんぱいしないで。所持しょじ品ひんはすべて失うしなってしまったけどお母おかあさんに早はやく会あいたい。もうすぐ家いえに帰かえって会あえるね」などと応こたえていました。

ブンヤリンさんは「何なにも残のこっていなくてもあなたが生いきて帰かえってきてくれるだけで十分じゅうぶん。あなたの身みが安全あんぜんで、私わたしはうれしい」と涙なみだながらに語かたり、2人にんは解放かいほうされた喜よろこびをかみしめていました。

ガザ地区ちくの近ちかくでは27日にちの時点じてんで依然いぜん、15人にんのタイ人じんが人質ひとじちとなっているとみられ、タイ政府せいふは解放かいほうを働はたらきかけ続つづけるとともに、イスラエル政府せいふと調整ちょうせいしてすでに解放かいほうされた人ひとたちの帰国きこくを急いそいでいます。

拘束こうそくされていた息子むすこ「解放かいほうされて生まれ変うまれかわった気きがする」

タイ東北とうほく部ぶに住すむブンチョープ・コンマニーさんはイスラム組織そしきハマスに拘束こうそくされていた息子むすこのバンチャーさん（42）と26日にち、ビデオ電話でんわで話はなしました。

拘束こうそくされていたときの状況じょうきょうについてたずねたところバンチャーさんは「解放かいほうされて新あたらしい人生じんせいを得えて生まれ変うまれかわった気きがする」と答こたえ、しばらくの間ま、電話でんわ口ぐちで泣ないていてそれ以上いじょう詳くわしいことは話はなさなかったということです。

ブンチョープさんは「息子むすこは少すこし痩やせたようだった。拘束こうそくされていたときは食欲しょくよくもなかったのだろう。ここの暮くらしは貧まずしいけれど、もう息子むすこをどこにも行いかせるつもりはない。息子むすこが解放かいほうされて、宝たからくじで1等とう賞しょうが当あたった気分きぶんです」と話はなしていました。

ロシア外務省がいむしょう報道ほうどう官かん「ハマスとの直接ちょくせつの合意ごういによるもの」

ロシア外務省がいむしょうのザハロワ報道ほうどう官かんは26日にち、SNSで声明せいめいを発表はっぴょうし、解放かいほうされた中なかにロシア国籍こくせきをもつ1人にんが含ふくまれていることを明あきらかにし、「ハマスと交渉こうしょうを続つづけてきた外交がいこう官かんの努力どりょくが実みを結むすんだ。この解放かいほうはイスラエルとハマスの取り引とりひきの枠組わくぐみの外そとで行おこなわれたものであり、ロシアとハマスとの直接ちょくせつの合意ごういによるものだ。今後こんごもこの作業さぎょうを続つづけていく」としています。

ロシア外務省がいむしょうは先月せんげつ、イスラム組織そしきハマスの幹部かんぶをモスクワに招まねいて協議きょうぎしていて、ロシアが欧米おうべい諸国しょこくとは一線いっせんを画かくしハマスとも独自どくじの関係かんけいを築きずいてきた外交がいこう成果せいかを強調きょうちょうするねらいもあるとみられます。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん「長期ちょうきにわたって戦闘せんとう休止きゅうし継続けいぞくが重要じゅうよう」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで「イスラエル、ハマス双方そうほうとも戦闘せんとう休止きゅうしの延長えんちょうに前向まえむきな立場たちばを表明ひょうめいしていると承知しょうちしている。引き続ひきつづき合意ごういが着実ちゃくじつに実施じっしされるとともに、さらに長期ちょうきにわたって戦闘せんとう休止きゅうしが継続けいぞくすることが重要じゅうようだ」と述のべました。

その上うえで「情勢じょうせいの推移すいいは予断よだんを許ゆるさないものの、わが国わがくにとしては引き続ひきつづき関係かんけい国こくや国際こくさい機関きかんと意思いし疎通そつうを行おこない、事態じたいの早期そうき沈静ちんせい化かに向むけた外交がいこう努力どりょくを積極せっきょく的てきに続つづけていく」と述のべました。