人類の月面再着陸を目指す「アルテミス計画」の第1弾として打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の宇宙船オリオンが米国時間の5日午前、再び月に再接近しました。
オリオンはかつてのアポロ着陸地点など月面の写真を撮影し、月の約128.7キロ上空を通過しました。月を周回する今回の飛行で2度目の接近でした。
続いてオリオンは約3分半の主力エンジン燃焼を行い、地球に戻る軌道に入りました。
今回の計画が成功すれば、NASAは2024年にも打ち上げ予定の「アルテミス2」計画に参加する宇宙飛行士の選抜に入ります。アルテミス2の宇宙船は宇宙飛行士を乗せて今回と同じ軌道を飛行するが、月面には着陸しません。
続く「アルテミス3」は、現時点で25年の打ち上げを予定しており、女性と非白人を初めて月に送り込むことを目指しています。人類が月に降り立つのは半世紀ぶりとなります。