“防衛ぼうえい費ひ財源ざいげんに「復興ふっこう特別とくべつ所得しょとく税ぜい」一部いちぶ活用かつようも” 自民じみん税調ぜいちょう幹部かんぶ

防衛ぼうえい力りょくの強化きょうかに向むけて、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、防衛ぼうえい費ひの増額ぞうがくで不足ふそくする財源ざいげんをまかなうため、与党よとうに増税ぞうぜいの検討けんとうを指示しじしていて10日にち夜よるの記者きしゃ会見かいけんで、財源ざいげんにあてるための追加ついかの国債こくさい発行はっこうを否定ひていしました。

これに関連かんれんして萩生田はぎうだ政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは、訪問ほうもん先さきの台湾たいわんで記者きしゃ団だんに対にたいし、「岸田きしだ総理そうり大臣だいじんの発言はつげんは、GDP2％に達たっする予算よさん措置そちを確保かくほした5年ねん後ごの令りょう和わ9年度ねんど＝2027年度ねんど以降いこうのことを言いっていると思おもう。この5年間ねんかんで必要ひつような財源ざいげんは、あらゆる選択せんたく肢しとして、例たとえば国債こくさいも排除はいじょせずに予算よさんを組くみ、防衛ぼうえい力りょくを高たかめ、目めに見みえる成果せいかを出だしたいということだ」と述のべ、この5年間ねんかんは国債こくさいの追加ついか発行はっこうも排除はいじょされないという考かんがえを示しめしました。

また今週こんしゅう、自民党じみんとう内ないで増税ぞうぜいに向むけた本格ほんかく的てきな検討けんとうが始はじまることについて、「将来しょうらいの税目ぜいもくや税率ぜいりつを税制ぜいせい改正かいせい大綱たいこうに書き込かきこまないとすべての人ひとたちに増税ぞうぜいの可能かのう性せいがあるという心配しんぱいをかけてしまうこともある」と指摘してきし、ある程度あるていど、税目ぜいもくなどを明示めいじする必要ひつようがあるという認識にんしきを示しめしました。

また政府せいふ・与党よとう内ないで、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいからの復興ふっこう予算よさんにあてられている「復興ふっこう特別とくべつ所得しょとく税ぜい」の活用かつようが検討けんとうされていることについて、「大だい災害さいがいで国民こくみんに了解りょうかいをいただき復興ふっこう費用ひようを国債こくさいに頼たよらずにやってきた税ぜいを、防衛ぼうえい費ひの増額ぞうがくにあてることは全まったくの目的もくてき外がい使用しようで本末ほんまつ転倒てんとうだ」と指摘してきしました。

一方いっぽう、国会こっかい対応たいおうをめぐる日本にっぽん維新いしんの会かいとの今後こんごの連携れんけいに関にかんして、「臨時りんじ国会こっかいでの成果せいかはきのう確認かくにんし、次つぎの段階だんかいにこの財産ざいさんを生いかせるようにしたいということで一致いっちしているが、具体ぐたい的てきにどの政策せいさく分野ぶんやで連携れんけいしていくかは、これから維新いしんの会かいの遠藤えんどう国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうと話し合はなしあいを進すすめていく」と述のべました。