開通60年を迎えた首都高速道路は、総延長327キロのうち建設から50年以上が経過した区間が3割にあたる97キロに上っています。
都心部に整備されているため、多くの路線が、用地買収の手間を省こうと川や道路の上や地下などに建設され、橋やトンネルなどの構造物が多いのが特徴で、損傷が激しくなっています。
今、進められているのが、橋を架け替える工事です。 工事の特徴は、古い橋のすぐ隣で新しい橋を建設していること。 そして来年5月には古い橋を横にスライドさせるように動かし、新しい橋を今の場所へ移す計画です。 同じ場所で橋を撤去して新しい橋を作った場合は年単位で道路を通行止めにする必要がありますが、計画では通行止めの期間をおよそ2週間に抑えられるということです。 首都高速道路 更新・建設局の野網孝之事業推進部長は「更新工事の実施では、交通への影響を最小限にする工夫を行ったり周辺のまちづくりと連携したりしていきたい」と話しています。
橋の架け替え 通行止め2週間に抑える