警察によりますと25日午前7時すぎ、埼玉県飯能市美杉台の住宅で「口論をしている」といった通報が複数寄せられ、警察が現場に駆けつけたところ敷地内で男性1人と女性2人が死亡しているのが見つかりました。
3人はこの家に住む夫婦とその娘とみられ、いずれも頭や首など上半身に鈍器で殴られたようなあとがあったということです。
現場からは「ハンマーのような鈍器を持った男が逃走している」という目撃情報が寄せられ警察が行方を捜査していましたが、25日夜10時ごろ、現場近くの住宅で斎藤容疑者の身柄を確保し、殺人の疑いで逮捕しました。
捜査関係者によりますと黙秘しているということです。
容疑者の自宅は現場の住宅から数十メートルほどのところで、警察によりますと、斎藤容疑者は以前、現場の住宅で車が傷つけられる事件が起きた際に警察に器物損壊の疑いで逮捕され、その後不起訴になっていたということです。
警察は今回の事件との関連についても調べています。
自治会では住民に注意を呼びかけるとともに、警察の捜査に協力したり防犯カメラの設置について検討したりしたということです。 男性は「去年の事件の際、警察に報告すると、警察も警備を強化するとの話でした。また町内でも気をつけるように、不審な人物がいれば報告するようにとのことでしたが車の事件は1件のみで、その後はなかったようです。当時も恨みによる事件かと想像していたが、それが今回の事件につながったのかもしれないと思う。自治会で防犯カメラを設置するか検討したのですが、管理や財源の問題で難しくなかなか進まなかったのが実情でした」と話していました。
自治会では防犯カメラ設置検討も