日本新闻: 来月から住宅ローン固定金利の引き上げ相次ぐ大手銀行各行

来月らいげつから住宅じゅうたくローン固定こてい金利きんりの引き上ひきあげ相次あいつぐ大手おおて銀行ぎんこう各行かくこう

Dec 30, 2022 16:12

Furigana

日銀にちぎんが今月こんげつ20日にちに金融きんゆう緩和かんわ策さくを修正しゅうせいしたことを受うけて住宅じゅうたくローンの金利きんりに影響えいきょうが広ひろがっています。大手おおて銀行ぎんこう各行かくこうは、来月らいげつから10年ねん固定こていの金利きんりを引き上ひきあげることを発表はっぴょうしました。

住宅じゅうたくローンの金利きんりは長期ちょうき金利きんりの水準すいじゅんなどを参考さんこうに各かく銀行ぎんこうが決きめていて、大手おおて銀行ぎんこうは30日にち、来月らいげつ適用てきようする住宅じゅうたくローンの固定こてい金利きんりの水準すいじゅんをそろって発表はっぴょうしました。

このうち、三菱みつびしUFJ銀行ぎんこうは、10年ねん固定こていの住宅じゅうたくローンについて来月らいげつ1日にちから適用てきようする最もっとも優遇ゆうぐうする場合ばあいの金利きんりを0.18ポイント引き上ひきあげ、年とし1.05％にします。

前まえの月つきからの引き上ひきあげ幅はばは2017年ねん4月つき以来いらい、5年ねん9か月かげつぶりの大おおきさとなります。

また、これと同おなじ条件じょうけんの住宅じゅうたくローンの金利きんりを三井みつい住友すみとも銀行ぎんこうは今いまより0.26ポイント引き上ひきあげ、年とし1.14％に、みずほ銀行ぎんこうも0.3ポイント引き上ひきあげ、年とし1.4％にします。

引き上ひきあげ幅はばはいずれも2008年ねん6月つき以来いらい、14年ねん7か月かげつぶりの大おおきさです。

このほか、三井みつい住友すみとも信託しんたく銀行ぎんこうは今いまより0.34ポイント引き上ひきあげ、年とし1.39％に、りそな銀行ぎんこうは0.1ポイント引き上ひきあげ、年とし1.18％にします。

各かく銀行ぎんこうが住宅じゅうたくローン金利きんりを一斉いっせいに引き上ひきあげたのは、日銀にちぎんが今月こんげつ20日にち、金融きんゆう緩和かんわ策さくを修正しゅうせいし、長期ちょうき金利きんりの変動へんどう幅はばの上限じょうげんを0.5％程度ていどに引き上ひきあげたことで、長期ちょうき金利きんりが0.4％を超こえる水準すいじゅんまで上昇じょうしょうしているためです。

すでに固定こてい金利きんりで住宅じゅうたくローンを借かりている人ひとは借入かりいれ時じの金利きんりで固定こていされているので負担ふたんが増ふえることはありません。

一方いっぽう、短期たんき金利きんりと連動れんどうする変動へんどう型がたの住宅じゅうたくローンの金利きんりは各行かくこうとも据え置すえおくことにしています。

住宅じゅうたくローンの金利きんり比較ひかくサイトに問い合といあわせ相次あいつぐ

住宅じゅうたくローンの金利きんりを比較ひかくするサイトには、日銀にちぎんが金融きんゆう緩和かんわ策さくの修正しゅうせいを発表はっぴょうした今月こんげつ20日にち以降いこう、ローンに関にかんする問い合といあわせが相次あいついでいます。

具体ぐたい的てきには「変動へんどう金利きんりと固定こてい金利きんり、どちらにすればいいか悩なやんでいる」とか、「今後こんごの金利きんりの上昇じょうしょうにどのように対処たいしょすればいいか不安ふあんだ」といった相談そうだんが寄よせられていて、修正しゅうせいの発表はっぴょうがあった当日とうじつは、通常つうじょうの5倍ばいを超こえるアクセスが集あつまり、一時いちじ、サイトにアクセスできない状況じょうきょうになったということです。

会社かいしゃでは、サイトを通をつうじて、今回こんかいの日銀にちぎんの政策せいさくの修正しゅうせいが影響えいきょうするのは、固定こてい金利きんりだけで、変動へんどう金利きんりはいまのところ影響えいきょうがないなどという情報じょうほう発信はっしんを強化きょうかしています。

住宅じゅうたくローン比較ひかくサイト「モゲチェック」運営うんえい会社かいしゃの塩澤しおざわ崇たかし取締役とりしまりやくCOOは「日本にっぽんは金利きんりがずっと低ひくいまま、推移すいいしてきた歴史れきしがあるので、金利きんりが将来しょうらい上あがるかもしれないという局面きょくめんを経験けいけんしたことがない人ひとも多おおい。住宅じゅうたくローンは変動へんどう金利きんりで借かりたいと考かんがえる方ほうが多おおくいるが、変動へんどう金利きんりをこのまま借かりていいのか、不安ふあんを感かんじる方ほうが多おおくいるのだと思おもう」と話はなしていました。