日本新聞: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（30日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる30日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

30日にちもキーウに無人むじん機きによる攻撃こうげき市長しちょう

キーウのクリチコ市長しちょうは30日にちの夜明よあけ前まえにも自爆じばく型がたの無人むじん機きによる攻撃こうげきがありすべて迎撃げいげきしたものの落下らっかしてきた破片はへんで、建物たてものに被害ひがいが出でたとSNSで明あきらかにしました。

ロシア軍ぐん大だい規模きぼなミサイル攻撃こうげきゼレンスキー大統領だいとうりょうが強つよく非難ひなん

ロシア軍ぐんは29日にち、ウクライナへの大だい規模きぼなミサイル攻撃こうげきを行おこないました。

ウクライナ軍ぐんの総そう司令しれい官かんによりますと、各地かくちのエネルギー関連かんれんのインフラ施設しせつに向むけて空そらと海うみからあわせて69発はつのミサイルが発射はっしゃされ、このうち54発はつを迎撃げいげきしたということです。

一連いちれんの攻撃こうげきを受うけて、東部とうぶハルキウ州しゅうのシネグボフ知事ちじは、2人にんが死亡しぼうしたと明あきらかにしたほか、首都しゅとキーウのクリチコ市長しちょうは、14歳さいの少女しょうじょを含ふくむ3人にんがけがをし、落下らっかしたミサイルの破片はへんで住宅じゅうたくや子こどもの遊び場あそびばが被害ひがいを受うけたとしています。

これについてゼレンスキー大統領だいとうりょうは、29日にちに公開こうかいした動画どうがで、国内こくないのほとんどの地域ちいきで停電ていでんが発生はっせいしているとした上うえで「ロシアはこうしたミサイル攻撃こうげきを行おこなうたびに、みずからを難局なんきょくに追い込おいこんでいる。彼かれらはこの恐おそろしい戦争せんそうの最大限さいだいげんの罰ばちを受うけることになる」と強つよく非難ひなんしました。

一方いっぽう、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは29日にち、ロシア海軍かいぐんの最新さいしんの原子力げんしりょく潜水せんすい艦かんなどの進水しんすい式しきにオンラインで出席しゅっせきし「ウクライナへの特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせんなどで得えられた経験けいけんを考慮こうりょし、最新さいしん兵器へいきを搭載とうさいするさまざまな艦船かんせんの建造けんぞうを急いそいでいく」と述のべ、欧米おうべいに対抗たいこうして海洋かいようでも核かく戦力せんりょくを強化きょうかする考かんがえを強調きょうちょうしました。

また、ロシア大統領だいとうりょう府ふは29日にち、プーチン大統領だいとうりょうと中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきが30日にちにオンライン形式けいしきで会談かいだんすると発表はっぴょうし、ウクライナ情勢じょうせいをめぐるロシア側がわの立場たちばを改あらためて説明せつめいして中国ちゅうごく側がわのさらなる理解りかいと支援しえんを取とりつけたいものとみられます。

原子力げんしりょく潜水せんすい艦かん進水しんすい式しきプーチン大統領だいとうりょう “海軍かいぐん核かく戦力せんりょくを大幅おおはばに向上こうじょう”

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは29日にち、ロシア海軍かいぐんの最新さいしんの原子力げんしりょく潜水せんすい艦かんなどの進水しんすい式しきに、オンラインで出席しゅっせきしました。

潜水せんすい艦かんは極東きょくとうウラジオストクに司令しれい部ぶがある太平洋たいへいよう艦隊かんたいに配備はいびされるもので、プーチン大統領だいとうりょうは、「ロシア海軍かいぐんの核かく戦力せんりょくを大幅おおはばに向上こうじょうさせる弾道だんどうミサイルを搭載とうさいしている。今後こんご、こうした潜水せんすい艦かんを4隻せき、建造けんぞうする」と述のべました。

そのうえで「ウクライナの特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせんなどで得えられた経験けいけんを考慮こうりょし、最新さいしん兵器へいきを搭載とうさいする様々さまざまな艦船かんせんの建造けんぞうを急いそいでいく。海洋かいようでの国益こくえきを守まもり、ロシアの安全あんぜんを確保かくほするため、あらゆることを行おこなう」と述のべ、欧米おうべいとの対立たいりつが深ふかまる中なか、海洋かいようでも核かく戦力せんりょくを強化きょうかしていく考かんがえを強調きょうちょうしました。

ウクライナ国防こくぼう省しょう“ロシアが意図いと的てきな挑発ちょうはつを行おこなった可能かのう性せい”

ウクライナ国防省こくぼうしょうは声明せいめいを発表はっぴょうし、ロシア軍ぐんによるウクライナへのミサイル攻撃こうげきを非難ひなんしたうえで、「ロシアはベラルーシを戦争せんそうに引きずり込ひきずりこもうとしている。ロシアが巡航じゅんこうミサイルを発射はっしゃしベラルーシの上空じょうくうで迎撃げいげきさせるような意図いと的てきな挑発ちょうはつを行おこなった可能かのう性せいは排除はいじょできない。今回こんかいの件けんについてウクライナ側がわは客観きゃっかん的てきな調査ちょうさを行おこなう用意よういがある」とコメントしています。

ベラルーシ国防こくぼう省しょう“ウクライナ側がわから飛来ひらいの地ち対空たいくうミサイル迎撃げいげき”

ロシアと同盟どうめい関係かんけいにあるベラルーシの国防こくぼう省しょうは、29日にち、ウクライナ側がわからベラルーシに飛来ひらいした地ち対空たいくうミサイルを迎撃げいげきし、残骸ざんがいが南西なんせい部ぶのブレスト州しゅうに落下らっかしたと発表はっぴょうしました。ベラルーシの国営こくえい通信つうしんによりますと、けが人けがにんなどの情報じょうほうはないということです。

これについてベラルーシ外務省がいむしょうはウクライナの大使たいしを呼よんで抗議こうぎし事実じじつ関係かんけいの調査ちょうさを求もとめたということです。

キーウ市長しちょう「ロシアは人々ひとびとに苦難くなんをもたらす」

撃ち落うちおとされたミサイルの破片はへんで負傷ふしょう者しゃが出でた首都しゅとキーウのクリチコ市長しちょうは、29日にちメディアの取材しゅざいに対にたいして「キーウの方向ほうこうに飛とんできた16発はつのミサイルはすべて撃ち落うちおとされたが、一部いちぶは落下らっかし民間みんかんの建物たてものを壊こわした。クリスマスや新年しんねんを迎むかえるこの時期じきに、ロシアは人々ひとびとに苦難くなんをもたらし、明あかりや暖房だんぼうのない暗くらい時間じかんを過すごさせようとしている」と非難ひなんしました。

また「いま現在げんざい、キーウ市民しみんの40％が電気でんきを使つかえていない。復旧ふっきゅうに向むけて全力ぜんりょくを尽つくしている」と述のべました。

ウクライナで大だい規模きぼ攻撃こうげき

ウクライナでは29日にち、ロシア軍ぐんによる大だい規模きぼなミサイルなどによる攻撃こうげきがあり、2人にんが死亡しぼうし、南部なんぶなどではエネルギー施設しせつに被害ひがいが出でて電力でんりょく不足ふそくがさらに深刻しんこくになっています。

ウクライナ軍ぐんのザルジニー総そう司令しれい官かんは29日にち、69発はつのミサイルが飛来ひらいし、このうち54発はつを撃ち落うちおとしたとSNSに投稿とうこうしました。

攻撃こうげきによる被害ひがいは各地かくちで報告ほうこくされ、このうち、東部とうぶハルキウ州しゅうのシネグボフ知事ちじは男性だんせい2人にんが死亡しぼうし、1人にんがけがをしたとSNSに投稿とうこうしました。

また、首都しゅとキーウのクリチコ市長しちょうは、14歳さいの女の子おんなのこを含ふくむ3人にんが負傷ふしょうしたほか撃ち落うちおとされたロシアのミサイルの破片はへんで、住宅じゅうたくや子こどもの遊び場あそびばが被害ひがいを受うけたとしています。

さらに南部なんぶオデーサ州しゅうではエネルギー関連かんれん施設しせつに被害ひがいが出でたほか、西部せいぶのリビウでも大だい規模きぼな停電ていでんが起おきていて、エネルギーインフラを狙ねらった攻撃こうげきで電力でんりょく不足ふそくがさらに深刻しんこくになっています。

プーチン大統領だいとうりょうと中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきオンライン形式けいしきで会談かいだんへ

ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんは29日にち、プーチン大統領だいとうりょうと中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきが30日にちにオンライン形式けいしきで会談かいだんを行おこなうと発表はっぴょうしました。

ペスコフ報道ほうどう官かんは「最もっとも差し迫さしせまった地域ちいき情勢じょうせいについて意見いけん交換こうかんすることがとても重要じゅうようになるだろう」と述のべ、ウクライナ情勢じょうせいをめぐり、習主席しゅせきに対にたいしてロシア側がわの立場たちばを改あらためて説明せつめいし、中国ちゅうごく側がわのさらなる支援しえんと理解りかいを取り付とりつけたいものとみられます。