南シナ海の上空で今月21日、中国軍の戦闘機がアメリカ空軍の機体におよそ6メートルまで異常接近していたことが分かりました。
アメリカ軍が29日に公開した映像には、近い距離で並ぶように飛ぶ中国軍の機体1機が捉えられています。
アメリカのインド太平洋軍司令部によりますと、アメリカ空軍の偵察機が21日に南シナ海上空で通常任務にあたっていたところ、中国軍の戦闘機「殲(せん)11」がおよそ6メートルの距離にまで接近してきたということです。
アメリカ軍は偵察機が衝突を回避するための行動を強いられたとして、「危険な操縦だ」と非難しています。
そのうえで、中国を含むこの地域のすべての国に対して、国際法に従って安全に国際空域を飛行するよう求めています。