撃たれた75歳の祖母と47歳の母親、それに22歳の弟の3人が死亡し49歳の伯母も大けがをしていて、警察は殺人の疑いでも捜査しています。
警察は事件当日の状況を詳しく調べていますが、このうち祖母と母親の2人は午前10時ごろに死亡した可能性があることがわかりました。
これまでの調べに対し野津容疑者は「祖母、弟、伯母、母親の順番に襲った」という趣旨の供述をしていて、被害者4人はいずれも至近距離からボーガンで撃たれた疑いがあるということです。
一方、大けがをした伯母は容疑者に電話で呼び出され、午前10時15分ごろに玄関付近で撃たれたと見られています。
このため警察は、親族4人は午前10時ごろの同じ時間帯に事件に巻き込まれたとみてさらに詳しい状況を調べています。
野津容疑者の同級生は
野津容疑者と中学校時代に同級生だった男性は、「やんちゃな子だとは思っていましたが、悪いことやひどいことをするようなタイプではなかったです。ただ、ときどき度が過ぎるいたずらをしたり、ある瞬間に急に怒りが爆発したりすることがありました。野津容疑者の母親は面談などでたまに学校にやってきたとき、どこか申し訳なさそうな表情をしていたのが印象に残っています。家庭内や友人関係でトラブルがあるようにも見えませんでした。事件を聞いて、本当に驚きましたし、ショックです」と話していました。
弟の空手仲間は
野津容疑者の弟の英志さん(22)と同じ市内の空手教室に通っていたという40代の会社員の男性が取材に応じました。
男性は英志さんが高校生の時に空手教室で出会い、一緒に練習してきたということで半年ぐらい前に最後に会ったということです。
男性は「練習にもまじめに打ち込むいい子でした。今回の事件を聞いて、ショックですし、どうしてあんなにいい人が殺されなければならないのか、本当にかわいそうです」と話していました。
そして、「英志さんから家族の話はあまり聞いたことがないが、たまに『兄貴がうざい』とは話していました。年の近い兄弟なので、よくあるけんかだと思っていました」と話していました。