世界遺産の
群馬県の
富岡製糸場で、
修復工事を
終えた
国宝の「
西置
繭所」がことし10
月にオープンするのを
前に、8
日から、
事前予約をした
人を
対象に
先行公開が
始まりました。
明治5年に建てられた国宝の「西置繭所」は、木で作られた柱やはりなどの骨組みにれんがを積み上げた2階建ての建物で、ことし4月に老朽化した部分の修復や耐震工事などを終えました。
ことし10月からの一般公開を前に、8日から事前に予約した人を対象に先行公開が始まりました。
施設内では、繭が生糸になるまでの工程を当時の道具や資料とともに展示しているほか、繭の倉庫として使われた当時の様子を再現したコーナーもあります。
富岡製糸場では、今月1日に見学が再開されましたが、客足は例年の1割にも満たない状態が続いていて、今回の先行公開では、安心して見学できるよう1回10人の入れ替え制にして、いわゆる「3密」の状態を避ける対策を取っているということです。
富岡市富岡製糸場課の田嶋伸彰課長は、「新型コロナウイルスは、まだ安心できる状況ではないので、対策をしっかりしていきたい」と話しています。
西置繭所の先行公開は今月末までで、事前の予約で定員に満たない場合は当日も受け付けるということです。