タイのプラユット
首相は20
日、
議会下院を
解散し、5
月に
総選挙が
行われることになりました。2014
年の
軍事クーデター
以降続く軍が
強い影響力を
持つ政権が
継続するか、クーデターで
政権を
追われたタクシン
元首相派が
奪還するかが
焦点となっています。
タイのプラユット首相は20日、今月23日の任期満了を前に議会下院を解散しました。
タイでは2014年の軍事クーデターを陸軍司令官として率いたプラユット首相が4年前の総選挙を経て政権を担ってきましたが、最大与党「国民国家の力党」で求心力が低下したため、自身の支持派が立ち上げた新党に参加し、与党側は分裂する形となっています。
一方、クーデターで政権を追われたタクシン元首相派の最大野党「タイ貢献党」は、タクシン氏の次女のペートンタン氏が中心となって経済の再生などを公約にすでに選挙活動を活発化させています。
19日に発表された国立機関による世論調査では、次の首相にふさわしい人物としてペートンタン氏が38%の支持を集めて、ほかの候補者を大きく引き離しています。
投票は5月中に行われる予定で、クーデター以降続く軍が強い影響力を持つ政権が継続するか、タクシン元首相派が政権を奪還するかが最大の焦点となっています。