日本新聞: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（21日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる21日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

中国ちゅうごく・ロシア首脳しゅのう会談かいだんへウクライナ情勢じょうせいめぐる議論ぎろん焦点しょうてんに

中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきは日本にっぽん時間じかんの20日にち夜よる、ロシアの首都しゅとモスクワに到着とうちゃくしたあと、クレムリンでプーチン大統領だいとうりょうと非公式ひこうしきの会談かいだんに臨のぞみ固かたい握手あくしゅを交かわしました。

習主席しゅせきがロシアを訪問ほうもんしたのは、去年きょねん2月つき、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこう、初はじめてです。

会談かいだんの冒頭ぼうとう、プーチン大統領だいとうりょうは歓迎かんげいの意いを表あらわすとともに「ウクライナの深刻しんこくな危機ききを解決かいけつするためのあなたがたの提案ていあんを、われわれは慎重しんちょうに検討けんとうしてきた」と述のべ、中国ちゅうごくが2月つき発表はっぴょうした、対話たいわと停戦ていせんを呼よびかける文書ぶんしょを尊重そんちょうしながら議論ぎろんを交かわすことに意欲いよくを示しめしました。

これに対にたいし、習主席しゅせきは「中国ちゅうごくは両国りょうこく関係かんけいを重視じゅうしし、われわれは互たがいに非常ひじょうに緊密きんみつな関係かんけいにあると位置いちづけている。両国りょうこくは協力きょうりょくすることでそれぞれの目標もくひょうを実現じつげんすることができる」と述のべ、ロシアとの関係かんけいを強化きょうかする姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと、このあと両りょう首脳しゅのうは通訳つうやくだけを交まじえた1対たい1の非公式ひこうしきの夕食ゆうしょく会かいを行おこなったということです。

両りょう首脳しゅのうは、21日にちに首脳しゅのう会談かいだんを行おこなう予定よていで、ウクライナ情勢じょうせいをめぐって引き続ひきつづき、どのような議論ぎろんが交かわされるのかが焦点しょうてんです。

ロシアの戦争せんそう犯罪はんざい追及ついきゅう各国かっこくがICCに支援しえん強化きょうかを確認かくにん

ロシアが軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるウクライナでの戦争せんそう犯罪はんざいの追及ついきゅうに向むけ、ICC＝国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょや40か国かこく以上いじょうの閣僚かくりょうなどが話し合はなしあう会議かいぎがイギリスで開ひらかれました。

ICCがロシアのプーチン大統領だいとうりょうに逮捕たいほ状じょうを出だしたことを踏ふまえ、各国かっこくはICCへの支援しえんを強化きょうかし、戦争せんそう犯罪はんざいを決けっして許ゆるさない方針ほうしんを確認かくにんしました。

イギリスのロンドンで開ひらかれた会議かいぎには、ロシアが軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるウクライナでの戦争せんそう犯罪はんざいを捜査そうさしているICCのカーン主任しゅにん検察官けんさつかんや、日本にっぽんを含ふくむ40か国かこく以上いじょうの政府せいふ高官こうかんが出席しゅっせきしました。

冒頭ぼうとう、カーン主任しゅにん検察官けんさつかんは、ウクライナの子こどもたちがロシアに移送いそうされたことをめぐり、プーチン大統領だいとうりょうに対にたいし戦争せんそう犯罪はんざいの疑うたがいで逮捕たいほ状じょうを出だしたことに触ふれ「国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの常任じょうにん理事りじ国こくの指導しどう者しゃに初はじめて逮捕たいほ状じょうを出ださなければならなくなったことは悲かなしい。『子こどものためだ』という主張しゅちょうが本当ほんとうなら、ロシアのパスポートを与あたえる代かわりに祖国そこくへ帰きすべきだ」と訴うったえました。

また、ウクライナの検察けんさつ関係かんけい者しゃは「逮捕たいほ状じょうは、国際こくさい的てきな罪つみを犯おかした者ものは必かならず罰ばっするという明確めいかくな宣言せんげんだ」と述のべ、市民しみんへの攻撃こうげきや性せい暴力ぼうりょくなどを防ふせぐためにも、ICCを支援しえんしていくべきだと呼よびかけました。

会議かいぎのあと会見かいけんしたイギリスのラーブ副ふく首相しゅしょうは、各国かっこくからICCに対にたいし、合あわせて400万まんポンド、日本にっぽん円えんで6億おく4000万まん円えんあまりの追加ついか支援しえんのほか、捜査そうさ技術ぎじゅつの向上こうじょうに向むけた専門せんもん家かの派遣はけんなどが表明ひょうめいされことを明あきらかにし「われわれがことばと行動こうどうを一致いっちさせ、ICCの任務にんむへの実用じつよう的てきな支援しえんを打ち出うちだせたことは重要じゅうようだ」と強調きょうちょうしました。

ロシア「バルト海ばるとかいの上空じょうくうでスクランブル」

ロシア国防省こくぼうしょうは20日にち、バルト海ばるとかいの上空じょうくうでアメリカ軍ぐんのB52戦略せんりゃく爆撃ばくげき機き2機きに対にたいして、ロシアのスホイ35戦闘せんとう機きをスクランブル＝緊急きんきゅう発進はっしんさせたと発表はっぴょうしました。

国防省こくぼうしょうは「外国がいこく機きをロシアの国境こっきょうから排除はいじょしたあと、ロシア軍ぐんの戦闘せんとう機きは飛行場ひこうじょうに戻もどった。ロシア軍ぐんの戦闘せんとう機きは国際こくさい法ほうに厳密げんみつに従にしたがい、他国たこくの領空りょうくうは侵犯しんぱんしなかった」と主張しゅちょうしています。

アメリカ軍ぐんは3月つき14日にちウクライナ南部なんぶに面めんした黒海こっかいの上空じょうくうで偵察ていさつ用ようの無人むじん機きがロシア軍ぐんの戦闘せんとう機きから妨害ぼうがい行為こういを受うけて墜落ついらくしたと発表はっぴょうし、これに対にたいし、ロシア側がわはアメリカ軍ぐんの無人むじん機きの活動かつどうを批判ひはんするなど、双方そうほうがけん制けんせいしあう事態じたいとなっていました。

EU ウクライナに砲弾ほうだんなど供与きょうよ 2800億おく円えん余よの支援しえん策さく合意ごうい

EU＝ヨーロッパ連合れんごうは20日にち、ベルギーで加盟かめい国こくの外相がいしょうと国防こくぼう相しょうによる会議かいぎを開ひらき、ウクライナに砲弾ほうだんなどを供与きょうよするため、20億おくユーロ、日本にっぽん円えんにして2800億おく円えんあまりの支援しえん策さくで合意ごういしました。

今後こんご1年ねんで100万まん発はつの砲弾ほうだんなどを供与きょうよすることを目指めざすとしています。

EUの外相がいしょうにあたるボレル上級じょうきゅう代表だいひょうは、会議かいぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、和平わへいに向むけてEUはウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうが去年きょねん11月つきに提言ていげんした、ロシア軍ぐんの撤退てったいなどを含ふくむ10のポイントを支持しじすると改あらためて表明ひょうめいし「どんな和平わへいでもよいのではなく、公正こうせいな和平わへいを追求ついきゅうするためだ」と強調きょうちょうしました。

米べいウクライナに 460億おく円えん相当そうとうの新あらたな軍事ぐんじ支援しえん

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうは20日にち、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづくウクライナに対にたいし最大さいだい3億おく5000万まんドル、日本にっぽん円えんにしておよそ460億おく円えん相当そうとうの新あらたな軍事ぐんじ支援しえんを行おこなうと発表はっぴょうしました。

今回こんかいの支援しえんでは、高こう機動きどうロケット砲ほうシステム＝ハイマースに使つかわれる砲弾ほうだんなどを追加ついか供与きょうよするとしています。

ウクライナ東部とうぶなどでロシア軍ぐんとの激はげしい戦闘せんとうが続つづく中なか、ウクライナ側がわは弾薬だんやくを供給きょうきゅうし続つづけるよう欧米おうべい各国かっこくに求もとめています。

国防こくぼう総省そうしょうは、声明せいめいで「ウクライナの、変化へんかする戦場せんじょうでの要求ようきゅうにこたえるため、アメリカは同盟どうめい国こくなどと協力きょうりょくし、重要じゅうような戦力せんりょくを提供ていきょうし続つづける」として軍事ぐんじ支援しえんを継続けいぞくする姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

プーチン大統領だいとうりょう「農産物のうさんぶつの輸出ゆしゅつ再開さいかい 60日間にちかん延長えんちょうに合意ごうい」

ロシアの首都しゅとモスクワでは20日にち、アフリカ各国かっこくの議会ぎかい関係かんけい者しゃを招まねいた会議かいぎが開ひらかれ、プーチン大統領だいとうりょうが「ロシアは、アフリカ各国かっこくの食料しょくりょうとエネルギーの安全あんぜん保障ほしょうに貢献こうけんしている」と演説えんぜつし「グローバル・サウス」と呼よばれる国々くにぐにとの連携れんけいを強化きょうかする姿勢しせいを示しめしました。

また、ウクライナ産さんの農産物のうさんぶつの輸出ゆしゅつ再開さいかいをめぐるロシアとウクライナの合意ごういについて「アフリカ各国かっこくの求もとめに応おうじるためロシアは合意ごういを60日間にちかん延長えんちょうすることに合意ごういした」と述のべ、延長えんちょう期間きかんをこれまでの120日間にちかんから60日間にちかんに短縮たんしゅくするロシア側がわの考かんがえを強調きょうちょうしました。

その上うえで「60日にち後ごに合意ごういが延長えんちょうされない場合ばあい、穀物こくもつをアフリカ各国かっこくへ無償むしょうで提供ていきょうする用意よういがある」と述のべました。

この合意ごういは3月つき18日にちに延長えんちょうされたものの、延長えんちょう期間きかんについてロシアとウクライナの主張しゅちょうが食い違くいちがっています。

ロシア外務省がいむしょうは20日にちに発表はっぴょうした声明せいめいで、延長えんちょう期間きかんは5月つき18日にちまでの60日間にちかんとした上うえで、延長えんちょうの条件じょうけんとしてロシア企業きぎょうなどが受うけている制限せいげんの解除かいじょを求もとめ、欧米おうべい側がわに揺ゆさぶりをかけています。