そのうえで、「シリコンバレーバンクの
経営は
大失敗だった。
この銀行は
非常に
急速に
事業を
拡大させ、
流動性リスクと
金利リスクにさらした
上、そのリスクを
回避することをしなかった。
この銀行ではかつてないような
急速で
巨額の
取り付けが
起きた。
私の
関心は、
ここで
何が
悪かったのか、
問題を
明らかにすることだ。2
度と
このようなことが
起こらないようにするため、
どのような
政策が
適切かを
見極め、
実行する」と
述べました。
また「シリコンバレーバンク」は▽保険で保護されない預金の割合や▽国債などの金利リスクを抱えた有価証券の保有量が異常に高く、アメリカの銀行システム全体の問題ではないと強調しました。
続けて「こうした事態が発生しないようにすることが銀行の審査の本質であり銀行への監督や規制を強化する必要があることは明らかだ」と述べました。
さらに「ここ2週間の出来事が家計や企業にとっていくらかの信用収縮をもたらし、それによって労働市場の需要やインフレを抑制する可能性があると見ている。このような信用収縮は利上げと同じ方向に作用する」と話しました。
記者から利上げはこれで終わりなのかと問われたのに対し、「そんなことはまったくない。必要であれば利上げを行うだろう。ただ、現状では信用状況が厳しくなっており、(利上げを行えば)マクロ経済や需要、労働市場、インフレに影響を与える可能性がある。その影響を注視しつつ、最終的に2%の物価目標までインフレ率を引き下げるために十分な引き締め策を実施する」と述べました。
NYダウ 500ドル超の大幅下落
22
日のニューヨーク
株式市場は、FRBが0.25%の
利上げを
決め、パウエル
議長が
会見で
年内の
利下げを
否定する
発言をしたことを
受けて、
金融の
引き締めが
続き
景気が
落ち込むことへの
懸念から、
取り引き終了にかけて
売り
注文が
膨らむ展開となりました。
このため、ダウ平均株価の終値は前日に比べて530ドル49セント安い、3万2030ドル11セントでした。ダウ平均株価の値下がりは3営業日ぶりです。IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.6%の大幅な下落でした。
市場関係者は「FRBのパウエル議長の会見での発言を受けて、たとえ今後利上げは止まったとしても金融の引き締めは続くとの見方が広がった。また、金融システムへの懸念も根強く、景気が落ち込むと見て売り注文を出す投資家が多かった」と話しています。
円高進む 一時131円台前半
22
日のニューヨーク
外国為替市場では
円高が
進み、
円相場は
一時、1ドル=131
円台前半をつけてFRBの
決定の
発表前と
比べて1
円以上、
値上がりしました。
0.25%の利上げは決まったものの、2023年の年末時点の政策金利の見通しは2022年12月時点の見通しと変わらず、利上げのペースは今後、加速しないのではないかとの見方から、日米の金利差の縮小が意識されてドルを売って円を買う動きが出ました。
FRB 参加者18人の政策金利の見通しを示す
今回の
会合でFRBは、
参加者18
人による
政策金利の
見通しを
示しました。
参加者がそれぞれ適切だと考える金利が点=ドットで示されることからドット・チャートと呼ばれ、市場ではその中央値がFRBが目指す金利水準だと受け止められています。
それによりますと、2023年末時点の金利水準の中央値は5.1%で、前回・2022年12月に示されていた予測と同じでした。今回、FRBが決めた利上げで政策金利は4.75%から5%の幅となるため、さらに0.25%の利上げが必要との見通しとなりました。
これは、政策金利の1回あたりの引き上げを0.25%とすると、あと1回の利上げが行われる想定です。
一方、2024年末時点の金利水準の中央値は4.3%と、前回の見通しで示された4.1%から引き上げられました。
また、2023年10月から12月のアメリカのGDP=国内総生産の予測は、2022年の同じ時期と比べた実質の伸び率で、2022年12月時点の見通しの0.5%から0.4%に引き下げられました。
FRBの政策の経緯
新型コロナウイルスの
感染が
拡大した2020
年3
月、
金融市場の
動揺を
抑えるため、FRBは
政策金利を0.5%、1%と
相次いで
緊急利下げを
実施。
ゼロ金利政策を
導入しました。
2021年12月以降、消費者物価が7%以上となりインフレが加速したことから、FRBは2022年3月の会合で0.25%の利上げを決めてゼロ金利政策を解除。金融引き締めへと転換します。利上げは3年3か月ぶりでした。
さらに去年5月の会合で22年ぶりとなる0.5%の利上げと、「量的引き締め」と呼ばれる金融資産の圧縮に乗り出すことも決めました。しかし、その後もインフレに収束の兆しは見えず、6月以降、11月の会合まで4回連続で0.75%という大幅な利上げを決めました。
その後発表された消費者物価指数は、上昇率が前の月を下回る傾向が続いたことなどから、去年12月の会合では利上げ幅を縮小し、0.5%の利上げを決めました。
去年3月にゼロ金利政策を解除し利上げを開始して以降、利上げ幅の縮小は初めてでした。さらに1月31日と2月1日に開いた会合では0.25%に利上げ幅を縮小し、パウエル議長は「インフレが収まっていく過程が始まった」と言及しました。
しかし、
その後ふたたび
インフレの
根強さを
示す経済指標が
相次ぎ、パウエル
議長は3
月7
日の
議会証言で
今後の
経済指標しだいで「
利上げのペースを
加速させる
用意が
ある」と
述べました。
市場ではインフレを抑え込むために0.5%の大幅な利上げに踏み切るという観測が高まりました。ただ3月10日と12日に銀行の破綻が相次いだことを受けて利上げが金融システムに及ぼす影響も検討することになり、大幅な利上げ観測は後退。0.25%の利上げを行うとの予測や利上げを停止するとの見方も出ていました。
歴史学者・磯田道史 「歴史は韻をふむ」!?
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Nguồn: NHK
May 4, 2024 08:05
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Nguồn: NHK
May 4, 2024 06:05
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