ミサイルはいずれも最高高度がおよそ50キロ、飛行距離がおよそ350キロで、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定されています。また、いずれも変則的な軌道で飛行した可能性があるということです。
これまでのところ、船舶や航空機への被害の情報は入っていないということです。
北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは今月19日以来で、ことし8回目となります。またミサイル発射は、北朝鮮や韓国軍が発表した巡航ミサイルを含めると、ことし11回目です。
防衛省が情報の収集を進めるとともに、警戒と監視を続けています
▽元日に「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル1発を発射しました。 先月には、 ▽18日にICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15型」1発、 ▽20日に「超大型ロケット砲」2発をそれぞれ発射しました。 また、 ▽23日に戦略巡航ミサイル「ファサル2型」4発を発射したと、翌日になって発表しています。 今月は、 ▽9日に「火力襲撃訓練」として、短距離弾道ミサイル6発、 ▽12日に潜水艦からの発射訓練として戦略巡航ミサイル2発を発射したと、その翌日に発表しました。 さらに、 ▽14日に「地対地戦術弾道ミサイル」の発射訓練だとして短距離弾道ミサイル2発を発射したのに続き、 ▽16日にICBM級の「火星17型」1発を発射しました。 また、 ▽19日にも短距離弾道ミサイル1発、 ▽22日にも戦略巡航ミサイル4発をそれぞれ発射したとして、いずれも訓練だったと発表していました。
米韓両軍は、朝鮮半島有事を想定して今月23日まで11日間の日程で定例の合同軍事演習を実施したほか、演習後も来月3日まで大規模な上陸訓練を行っています。 一方で北朝鮮は今月、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が談話を発表し「いつでも適切かつ迅速に、圧倒的な行動をとれる態勢を常に維持している」として、米韓両国に対抗する構えを示しました。 また朝鮮労働党の中央軍事委員会の拡大会議で「戦争抑止力をより効果的に行使するとともに威力的、攻勢的に活用するための重大な実践的措置を決定した」と発表していました。 さらに新型兵器の「核無人水中攻撃艇」の実験を日本海で実施したと今月24日に発表していました。
北朝鮮 ことしに入ってのミサイル発射は
北朝鮮めぐる最近の動き