世界自然遺産・知床で、海岸に漂着したクジラの死骸にかじりつくヒグマの姿が撮影されました。夏から秋にかけてヒグマの餌となるカラフトマスは、近年気候変動の影響などで知床半島への遡上が激減します。そうしたなか、思わぬごちそうにありついたようです。
ヒグマが撮影されたのは、知床半島先端の知床岬からオホーツク海側に約5キロ、北海道斜里町のポロモイ川の河口近くです。9月23日、ヒグマ観察のクルーズ船から、羅臼町の漁業、桜井憲二さん(58)が撮影しました。クジラの死骸は「体長10メートル以上の大きさだった」といい、ヒゲクジラの一種とみられます。