静岡県と
熱海市の
会見を
受けて、
遺族や
被災者でつくる「
被害者の
会」の
会長で、
亡くなった
瀬下陽子さんの
長男の
瀬下雄史さんが
会見を
開きました。
瀬下さんは「調査結果は非常に公明正大と言えるものが出てきた。今回の資料を見るかぎり、明らかな過失があったと言える。行政に重大な過失があったと言わざるをえない」と述べました。
そのうえで「なぜ放置されていたのか、適切だったのかという点は行政で明らかにしてほしい。もみ消さずに事実を出してもらい、適切な対応だったのか防ぐことができたのかどうか、つまびらかにしてほしい」と訴えていました。
また、加藤博太郎弁護士は「防ぐことができた人災であったことが明らかになった。行政に対しては直ちに法的責任の追及は考えておらず、被災者に真摯(しんし)に向き合ってもらって真相解明を自発的に行ってほしい」と述べました。
遺族や被災者、合わせて70人は土石流の被害について、盛り土を造成した不動産会社の代表や今の土地所有者などに対して、先月、静岡地方裁判所沼津支部に32億円余りの賠償を求める訴えを起こしています。