広島市のホテルに設置された宿泊療養施設では、先月末まで療養する人はいませんでしたが、5日午前の時点で44人が療養しています。
ここには看護師が24時間常駐し、症状に変化があった場合はすぐに医療機関につなぐことにしています。
また、酸素ステーションの開設の準備も進められています。
ここは、宿泊療養施設や自宅で療養する人の症状が悪化した際に酸素などを投与する拠点で、最大で39人を受け入れることができ、酸素濃縮装置が備えられています。
去年の感染のいわゆる「第4波」と「第5波」では合わせて162人が利用しました。
感染力が強いオミクロン株の感染拡大で、政府は、医療提供体制を確保するため、症状に応じて自宅などでの療養を認めることを決めていて、今後、宿泊療養施設や酸素ステーションでの受け入れが増えることが予想されます。
広島県は今月中の酸素ステーションでの受け入れに向け準備を進め、さらにもう2か所の設置も検討しているということです。
広島県宿泊療養施設班の梅田真紀班長は「第5波のときも酸素センターに来られた人のうち4割の方は症状が改善しました。医療施設のひっ迫というのを防ぐことができると思います」と話しています。
5日も新たに182人の感染が確認されたと発表されました。 広島県によりますと、広島県の感染者の行動履歴を調べたところ、岩国市との関連が強く疑われるケースが多く確認されているということです。 このため、広島県は4日、岩国基地などに対し情報提供を適切に行うことや感染防止対策の徹底を要請しました。
米軍岩国基地の感染拡大を懸念