4000人近い人々が公開書簡に署名し、オークション会社クリスティーズが米ニューヨークで開催予定の競売の中止を要求しています。当該の競売は人工知能(AI)で制作した芸術作品のみを扱うもので、主要なオークション会社がこの種の競売を手掛けるのは初めてです。書簡に署名した人々は、出品予定の一部の生成デジタル作品に使用されたプログラムついて、著作権で守られた作品を基に訓練されている懸念があると指摘し、人間のアーティストの搾取につながりかねないと訴えています。
ネット上での公開書簡は、8日に拡散し始めました。この前日、クリスティーズは拡張知能を取り上げた当該のオークションの開催を発表していました。同社はこのオークションで60万ドル(約9200万円)を超える利益が出ると見込む。オークションのロット数は20以上で、作品の年代は50年にまたがります。このうちざっと4分の1は、NFT(非代替性トークン)のようなデジタル世代の作品だと、クリスティーズは説明します。オークションの開催期間は今月20日から来月5日までです。