金融業界で、
最近、
預金口座の
維持のため
手数料をとることを
検討する
動きが
出ています。
日銀の
マイナス金利政策で
金利が
低くなり
収益が
悪化していることも
背景にありますが、
利用者の
負担が
増えるだけに
今後、
議論となり
そうです。
国内の
ほとんどの
金融機関は
個人や
企業が
無料で
預金口座を
持てるようにしていますが、
海外では、
通帳の
発行や
不正取引の
監視にコストがかかっているとして
手数料をとるところもあります。
ところが最近、金融機関の間で、利用者から手数料をとることを検討する動きが出ています。
日銀が追加の金融緩和策としてすでにマイナスとなっている短期の金利をさらに引き下げた場合、収益がますます悪化するというのが理由です。
19日記者会見した全国銀行協会の高島誠会長は、今後、日銀がマイナス金利を引き下げることを決めれば影響が大きいと懸念を示しました。
また預金口座の利用者から手数料を取ることについては「預金口座はキャッシュレス決済などにも利用され、維持管理のコストが高まっている」と述べ、コストの増加が経営課題になっているという認識を示しました。
一方、同じく19日記者会見した日銀の黒田総裁は「それぞれの金融機関が経営判断で決めることだ」と述べ、是非については明言しませんでした。
低金利で利息がほとんど付かない中、手数料は口座の利用者には負担となるため、日銀の今後の対応とともに議論になりそうです。