高知県四万十市のトンボ自然公園にある「学遊館」で展示されているのはマレーシアなどに生息する「モセリオウゴンオニクワガタ」で、体長はおよそ4センチです。
大阪・守口市の男性が卵から育て、ことし6月に羽化しました。
左右のアゴの長さや色の違いでオスとメスが分かるということで、左側のアゴが長くつやがいいのがオス、右側のアゴが短く少し黒ずんで見えるのがメスの特徴だということです。
トンボ自然公園によりますと、こうした体の半分がオスで、半分がメスの「モセリオウゴンオニクワガタ」が自然界で発生する確率は、4万分の1だということです。
近くに住む小学4年生の女の子は「不思議です。どうやってこの体になったのか知りたいです」と話していました。
施設を管理する「トンボと自然を考える会」の杉村光俊常務理事は、「極めて珍しいクワガタです。このクワガタを通して、自然界の神秘を感じ取ってもらいたいです」と話していました。
このクワガタの展示は、今月29日までの予定でしたが、好評のため、来月末まで期間を延長したということです。