大相撲の
十両、
貴ノ
富士が
付け人に
暴力を
振るい、
日本相撲協会からみずから
引退するよう
促されたことを
受けて
都内で
会見し「
反省しているが、
受け入れられない。
土俵に
戻りたい」
などと
述べ、
引退する
意向がないことを
明らかにしました。
十両の
貴ノ
富士は
去年3月、
付け人に
暴力を
振るい、
一場所出場停止の
懲戒処分を
受け、
先月、
新たに
所属する
千賀ノ
浦部屋で、
付け人に
額を
拳で
殴る暴力をして26
日、
日本相撲協会の
理事会から、みずから
引退するよう
促す決議をされました。
貴ノ富士は27日午後、代理人の弁護士とともに都内で会見し「暴行は深く反省している。若い衆の指導をことばでできず、手を出してしまった。許されるなら直接、付け人に謝罪したい。相撲協会や千賀ノ浦親方には感謝していて、迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪しました。
そのうえでみずから引退するよう促されたことについては「私には重く、受け入れられない。中学からこの世界に入り、自分には相撲しかない。愚かな行いを反省し、土俵に戻って相撲道に精進したい」と訴え、引退する考えがないことを明らかにしました。
また代理人の弁護士は相撲協会のガバナンスに基づく再発防止策を検討したうえでの処分が必要だとして、引退を促されたことに対する不当性を訴えたうえで、当面は相撲協会の対応を見守る考えを示しました。
相撲協会は、貴ノ富士がみずから引退しない場合にどのような対処が可能か、改めてコンプライアンス委員会の答申を受けたうえで、臨時理事会で処分を決定する方針です。