おととし、
アメリカ西部ラスベガスで、58
人が
死亡した
銃乱射事件で、
犠牲者の
遺族らが、
現場となった
ホテルの
安全管理の
不備を
訴えていた
裁判は、ホテル
側が、
遺族らに
合わせて
最大8億ドル、
日本円で850
億円余りを
支払うことで、
和解が
成立しました。
おととし10月、アメリカ西部ネバダ州のラスベガスで、64歳の男が、高級ホテルの高層階の部屋からコンサート会場の観客に向けて銃を乱射し、58人が死亡、数百人がけがをしました。
犠牲者の遺族らは、ホテルが安全管理を怠り、男が室内に銃を持ち込んだことに気付かなかったとして、ホテル側を相手取り、賠償の支払いなどを求める複数の裁判を起こしていました。
これについて、ホテルを所有する会社は、3日、声明を出し、裁判の長期化を回避するため、合わせて最大で8億ドル、日本円にして850億円余りを支払うことで和解が成立した、と発表しました。
声明の中で原告の代理人は、「和解によって、失われた命を取り戻したり、あの日の恐怖を消し去ったりすることはできないが、多くの犠牲者とその家族への、公正な償いになるだろう」とコメントしています。
アメリカでは、この事件のあとも銃の乱射事件が各地で相次いでいて、銃規制をめぐる議論が続いています。