タイの子犬こいぬ　4年間元ねんかんもとの場所ばしょで待まち続つづけ

　9月初旬がつしょじゅん、あるFacebookユーザーがレオ（Leo）という子犬こいぬの写真しゃしんをシェアしました。そのユーザーによると、レオは毎日同まいにちおなじ場所ばしょにいて、まるで誰だれかを待まっているように見みえました。また見みたところ野良犬のらいぬとは違ちがい、誰だれかが世話せわをしているようです。

　そのユーザーはレオについて聞きいて回まわりました。彼かれはレオが多おおくの時間じかん、同おなじ交差点こうさてんに留とめまっていることを知ちり、またある女性じょせいが頻繁ひんぱんに食事しょくじや水みずを与あたえていることも分わかりました。

元もとの飼かい主ぬしが最初さいしょに写真しゃしんを見みた時とき、彼女かのじょはすぐにその犬いぬが自分じぶんの愛犬あいけん、ボンボン（BonBon）だと分わかりました。レオが同おなじ場所ばしょで4年間待ねんかんまっていたことを知しり、彼女かのじょはとても感動かんどうしました。

　2015年ねん2月がつ、64歳さいの女性じょせいナン•ノイ•シッティサーンは、家族かぞくとボンボンを連つれて一緒いっしょに車くるまで出でかけました。しかし、家いえに帰かえる道中どうちゅうでいなくなってしまいました。車くるまが赤信号あかしんごうを待まっているときに車くるまから飛とび出でたのかもしれません。シッティサーンとその夫おっとは、ガソリンスタンドに立たち寄よったとき初はじめて、ボンボンがいなくなったことに気きづきました。あとで車くるまで戻もどってみましたが、ボンボンは見みつけられませんでした。

　そして今いま、つい数日前すうにちまえに、シッティサーンはその交差点こうさてんに行いってボンボンと再開さいかいしました。彼女かのじょが名前なまえを呼よぶと、尻尾しっぽを振ふって彼女かのじょに向むかって来きました。しかし、家いえに連つれて帰かえろうとしたとき、一緒いっしょについていこうとしませんでした。

　シッティサーンは、ボンボンがサバラクに愛着あいちゃくを持もっていることを知しりました。実際じっさい、彼女かのじょは数年間すうねんかんレオを世話せわしたのです。シッティサーンはボンボンを新あたらしい飼かい主ぬしに預あずけることにしましたが、頻繁ひんぱんに様子ようすを見みに来くるでしょう。