USスチール買収ばいしゅう計画けいかく“バイデン大統領だいとうりょうに判断はんだん委ゆだねる” 米べい報道ほうどう

日本にっぽん製鉄せいてつは2023年ねん12月つき、アメリカの大手おおて鉄鋼てっこうメーカー、USスチールを買収ばいしゅうすることで両社りょうしゃで合意ごういし、アメリカ政府せいふのCFIUS＝対たい米べい外国がいこく投資とうし委員いいん会かいが安全あんぜん保障ほしょう上じょうのリスクに関にかんする審査しんさを進すすめてきました。

これについて、アメリカの有力ゆうりょく紙し、「ワシントン・ポスト」などは、委員いいん会かいでは審査しんさの期限きげんとされていた23日にちまでにリスクの有無うむについての意見いけんがまとまらず、買収ばいしゅうを認みとめるかどうかの判断はんだんをバイデン大統領だいとうりょうに委ゆだねることを決きめたと報ほうじました。

審査しんさでは今回こんかいの買収ばいしゅうによってアメリカ国内こくないで鉄鋼てっこうの生産せいさん量りょうが減少げんしょうする可能かのう性せいがあるという指摘してきが出でたほか、USスチールの経営けいえい陣じんにアメリカ国籍こくせきの人材じんざいを起用きようするなどとした日本にっぽん製鉄せいてつ側がわの対応たいおうが十分じゅうぶんかどうか、意見いけんが分わかれたということです。

バイデン大統領だいとうりょうは委員いいん会かいの報告ほうこくを受うけてから15日にち以内いないに判断はんだんを公表こうひょうすることになりますが、これまで繰り返くりかえし買収ばいしゅう計画けいかくに否定ひてい的てきな考かんがえを示しめしてきただけに判断はんだんの行方ゆくえが注目ちゅうもくされます。

日本にっぽん製鉄せいてつ「大統領だいとうりょうが熟慮じゅくりょされることを強つよく要望ようぼう」

日本にっぽん製鉄せいてつによるUSスチールの買収ばいしゅう計画けいかくに関にかんして日本にっぽん製鉄せいてつは「買収ばいしゅうに関にかんする判断はんだんは、アメリカ政府せいふの対たい米べい外国がいこく投資とうし委員いいん会かい内ないで全会ぜんかい一致いっちに至いたらず、バイデン大統領だいとうりょうの決定けっていに委ゆだねられた」という報告ほうこくを委員いいん会かいから受うけたことを明あきらかにしました。

そのうえで「今後こんご、15日にち以内いないに大統領だいとうりょうによる最終さいしゅう決定けっていが行おこなわれると認識にんしきしていますが、その検討けんとうにおいて、日本にっぽん製鉄せいてつが国家こっか安全あんぜん保障ほしょう上じょうの懸念けねんに対応たいおうするためにとってきたあらゆる措置そちと提示ていじしてきたさまざまなコミットメントが、USスチールを成長せいちょうさせ、アメリカの雇用こようを維持いじし、鉄鋼てっこう業界ぎょうかい全体ぜんたいを強つよくし、ひいては国家こっか安全あんぜん保障ほしょうを強化きょうかすることについて、大統領だいとうりょうが熟慮じゅくりょされることを強つよく要望ようぼうします。日本にっぽん製鉄せいてつとUSスチールは、買収ばいしゅうのメリットを公正こうせいに評価ひょうかしてもらえれば、承認しょうにんしてもらえると強つよく信しんじています」としています。