大手広告会社、
電通の
新入社員だった
高橋まつり
さんが、
過労のため
自殺してから25
日で9
年です。
母親の
幸美さんが
手記を
公表し、「
過労死防止法が
施行されて10
年になりましたが、
今でも過労死する
人がいる」として、
国は
遺族の
意見を
本気で
聞き、
対策を
見直してほしいと
訴えています。
電通の新入社員だった高橋まつりさんは、2015年12月25日、過労のため自殺しました。
亡くなって9年になるのにあわせて、母親の幸美さんが手記を公表しました。
この中で、幸美さんは「まつりは希望を持って電通に入社しました。今年は『入社10年目』。後輩社員のロールモデルになれるように頑張っていたかもしれません。『あんなに頑張って生きていたんだから、絶対に幸せになってほしかった』そう思うと悔しくてたまりません」と記しています。
そのうえで、「今年は過労死防止法が施行されて10年になりました。今でも仕事が原因で病気になる人や、過労死する人がいます。特に精神疾患の労災請求は毎年増えて、娘が亡くなった年の2倍以上になっています。国は過労死対策に何がたりないのか。どうしたら過労死がなくせるのか。私たち遺族の意見を本気で聞いて、対策を見直してほしいです」と訴えています。
そして、「まつりのいない9年もまつりと共に歩んだ9年でした。誰もが安心して働き、誰もが希望を持って人生をおくれる国になるように願い、まつりと共に力を尽くして参りたいと思います」とつづっています。