出港したのはフリゲート艦の「バイエルン」。海外に領土を持たないドイツが艦船をアジアに派遣するのは異例のことです。その航海では日本にも寄港。アメリカなどとの合同訓練も予定されています。
そして、最も注目されるのが南シナ海を通ること。このエリアで軍事拠点化を進める中国を牽制する狙いもあると見られています。ヨーロッパでも中国の軍事的な台頭に警戒感が高まっていて、中国と経済的な結びつきが強いドイツも変化が求められているのです。
一方で、ドイツは中国に対して上海港への寄港を打診していることを明らかにしました。対立色を薄めるのが狙いとみられますが、中国側は寄港を受け入れるかどうかを明らかにしていないということです。