韓国のユン・ソンニョル(
尹錫悦)
大統領の
職務を
代行してきたハン・ドクス(
韓悳洙)
首相の
弾劾を
求める議案が27
日に
可決され、
大統領の
職務を
副首相が
代行する
異例の
事態と
なるなか、15
年9
か月ぶりのウォン
安ドル
高水準になる
など経済に
影響が
出ています。
韓国では、「非常戒厳」を宣言したユン・ソンニョル大統領の職務を代行してきたハン・ドクス首相の弾劾を求める議案が27日に野党側の賛成で可決され、大統領の職務を、今度はチェ・サンモク(崔相穆)副首相兼企画財政相が代行する異例の事態となっています。
外国為替市場では、政治の混乱への懸念から韓国の通貨ウォンを売る動きが強まり、27日のウォンとドルの取り引きでは、一時、1ドル=1480ウォン台まで値下がりし、2009年3月以来、15年9か月ぶりのウォン安ドル高水準となりました。
韓国では12月3日の「非常戒厳」の宣言以降、ウォンの下落が続いています。
また、職務停止となったハン首相は、12月14日に大統領の職務を代行してから、石破総理大臣やアメリカのバイデン大統領と相次いで電話会談していましたが、大統領の職務をわずか2週間で副首相が代行することになり、韓国メディアからは、1月20日のトランプ次期大統領の就任への対応など、外交面での停滞も指摘されています。