三菱UFJ
銀行の
行員が
貸金庫から
顧客の
金品十数億円相当を
盗み
取っていた
事件で、
行員が
貸金庫から
盗んだ
貴金属などを
複数の
買い取り店に
持ち込み、
売却していたことが、
捜査関係者への
取材でわかりました。
警視庁は
売却で
得た
金を
投資に
回すなどしていたとみて
調べています。
三菱UFJ銀行では、練馬支店や玉川支店で支店長代理などの管理職の立場にあった40代の女性行員が、支店の貸金庫を無断で開けて顧客の金品を盗み取っていたことが明らかになりました。
支店が管理していた「予備鍵」と呼ばれるスペアキーが使われ、銀行は被害にあった人が少なくともおよそ60人、被害額は時価にして十数億円にのぼると説明し、11月行員を懲戒解雇しています。
警視庁は窃盗事件として捜査を進めていますが、行員が貸金庫にあった「金塊」や「腕時計」などを都内の複数の買い取り店や質屋に繰り返し持ち込み、売却していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
持ち込み先を複数の店に分けることで、発覚しないようにしていたとみられ、警視庁は行員が貴金属などを売却して得た金を投資に回すなどしていたとみて調べています。
今回の事件をめぐっては銀行の半沢淳一頭取らが貸金庫の鍵の管理体制に不備があったことを認めて陳謝し、金融庁が銀行に対し、法律に基づいて詳しい原因や再発防止策を報告するよう求めています。