ウクライナ経済省は首都キーウで4日、大阪・関西万博で出展するパビリオンの概要を発表しました。
それによりますと、テーマは「売り物ではない」ということばで、パビリオンを「何も買えない店」と名付けてさまざまな展示を行うことで、ウクライナの民主主義には売り買いできない価値があることを訴えようとしています。
展示されるのは、ロシアによる攻撃で被害を受けた電力施設の復旧作業で使われたヘルメットや、ダムが決壊したあと救助活動で使われたボートなど、あわせて18の実物とオブジェです。
来館者は、オブジェに付いたバーコードを専用の端末で読み取ると、現地の子どもたちがシェルターで受ける授業の映像などを見られるということです。
ウクライナ経済省のテティアナ・ベレジュナ副経済相は「戦時下での経験や、われわれが強く生きていることを示す、貴重な機会になる」と話していました。
ウクライナ駐在の日本の中込大使は「命をテーマにした万博なので、ウクライナの人たちがどういう思いでこの3年間を過ごしてきたか、思いを感じ取ってほしい」と話していました。