江戸城の
新たな
石垣が
見つかったのは、
皇室ゆかりの
美術品などを
収蔵・
展示する
皇居・
東御苑の「
三の丸尚蔵館」の
建て替え工事に
伴う発掘調査の
現場です。13
日、
報道陣に
初めて公開されました。
石垣は、幅16メートル、高さ4メートルほどで、7段程度に石が積み上げられ、積み方などにこれまで知られてきた江戸城の石垣とは異なる技法が使われています。
調査を行った千代田区によりますと、今からおよそ400年前の江戸時代初期にあたる慶長期後半から元和期のものとみられ、今も残る江戸城の石垣としては最も古いものと考えられるということです。
また、最も上の段以外は、多くが水中や土の中にあったと推定されるほか、元の地形を掘り込んだとみられる痕跡も見つかりました。
当時の自然環境や築城の様子について新たな発見があるのではないかと期待されていて、ことし2月には、天皇陛下も訪れてご覧になったということです。
石垣は、崩れたりするおそれもあるため、今後、埋め戻して保存されるということで、宮内庁は、「三の丸尚蔵館」の建て替え工事については、建物の設計を変更したり期間を1年程度延長したりして対応していく方針です。
石積みに特徴 歴史資料として価値高い
発掘調査を
行った
千代田区によりますと、
慶長期の
石垣は
構造的に
弱いなどの
理由で
積み
直される
ケースが
多く、
全国的に
見ても
残っている
例が
少ないということです。
今回見つかった石垣は、築造当時のまま埋められたものとみられ、歴史資料としての価値も高いと考えられるということです。
特徴的なのは石垣の積み方で、石の表面や接合面を平らになるよう加工したうえ、大小の石を積み込んでいく「乱積み」と呼ばれる技法が用いられています。
さらに、石と石の間には角の取れた川原石のような石を詰めるなど、これまで知られてきた江戸城の石垣とは異なる技法が使われていることが確認できたということです。
また、石垣には当時の水流によってついたと見られる帯状の白い線がみられ、最も上の段以外は多くが水中や土の中にあったと推定されるということです。
このほか、数多くの刻印も見られ、築造に関わった大名などを推測する手がかりになる可能性もあるということです。
江戸城は、江戸時代の初めから本格的な増築や改築が繰り返されていて、採取した土壌の分析や石垣の観察結果などをもとに、江戸初期の自然環境や築城の様子について、新たな発見があるのではないかと期待されています。
専門家「江戸城研究の転機に」
発掘調査に
加わった
国立歴史民俗博物館の
小野正敏名誉教授は「
これまで
江戸城の
初期の
姿は
ほとんどわかっていなかった。こうした
資料が
出てきたことで、
江戸城の
研究もひとつの
大きな転機を
迎えると
評価できる」と
話しています。
そして、「戦国時代から江戸時代へと変わっていく大きな歴史の節目の1ページを物語る遺構だとも位置づけられる」とした上で、「石垣からは多くの刻印が見つかっていて、大名と関わりのあるものがあれば、当時の幕府と諸大名との関係も見えてくるのではないかと期待している」と述べています。
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