QR
コードを
使った
通知システムの
運用に
特に力を
入れているのが
茨城県です。
「いばらきアマビエちゃん」はQRコードを携帯電話で読み込み、メールアドレスを登録する仕組みですが、手軽に使ってもらうため、スマートフォンで利用できるアプリも配信しています。
「アマビエちゃん」に登録している店や施設を地図上で確認することもできます。
多くの自治体が店舗などに対してQRコードの設置を「要請」しているのに対し茨城県は条例で、飲食店などにシステムへの登録を義務づけました。
さらに、利用者に対して県産品をプレゼントするキャンペーンも先月にかけて実施しました。
これまでに登録している事業者は今月5日時点で飲食店がおよそ1万3500か所美容室がおよそ5600か所で、義務づけの対象のほぼすべてが登録しているほか、オフィスビルや地域のスポーツ大会などもあわせると合計で6万件近くになり、読み取りの回数は先月1日あたりの平均でおよそ1万9000回です。
通知実績は136施設を利用した904人で全国の通知実績の大半を茨城県が占め、PCR検査につながった例もあるということです。
全国的には高い水準にあるものの、東京や神奈川などで感染者が増加する中、利用者をさらに増やす必要があるとして14日からは県内の繁華街にある飲食店を対象に見回り活動を始め、システムの活用を呼びかけています。
県の担当者は店の店主に対してシステムの利用状況を聞くとともに知らない客には利用を直接呼びかけるよう依頼していました。
茨城県中小企業課の山口雅樹担当課長は「感染防止のためには店を訪れた人にもっと“アマビエちゃん”を利用してもらうことが課題になっている。試行錯誤しながら利用者の読み取りを習慣化させていきたい」と話しています。
専門家「官民の連携をもっと進めるべき」
IT
政策に
詳しい大阪大学社会技術共創研究センターの
工藤郁子 招へい教員によりますと、
海外ではIT
技術の
積極的な
活用によって
感染拡大の
防止に
一定の
効果をあげているところも
あるということです。
日本とはプライバシーに関する法律や捉え方も異なるため単純に比較できないものの、シンガポールや台湾などは、感染者の位置情報などを追跡し、接触者に通知したり発生場所を消毒して公表したりする取り組みが進んでいるということです。
日本では、国のCOCOAに先行する形で複数の自治体によってQRコードなどを利用した通知システムが始まり、「場所」に重点を置いた通知システムと、「人との接触」に重点を置くCOCOAとの併用で陽性者の早期把握や、二次感染の拡大を防ぐ効果などが期待されていました。
通知システムが
今も
広がりを
見せないことについて
工藤さんは、「
感染が
爆発した
時に
見直しても
遅いので、“
第4
波”や
変異型ウイルスが
懸念される
今こそ、
活用に
向けて
課題を
検証し
改善して
いく必要が
ある」と
指摘しています。
さらに「ITサービスのユーザーを増やすには、“手軽さ”と“メリット”が重要で、ユーザー目線に立ち、『自分が使うことでどういった利益を得ることが出来るのか』をもっと考え、分かりやすく示すべきだ」と述べました。
また、自治体の担当者の多くは利用者が伸び悩んでいる理由を個人情報に対して懸念があるからだと考えていますが、工藤さんが、国の接触確認アプリ「COCOA」をめぐって大学生などに聞き取ったところ個人情報の問題より、アプリの機能に対する不満感のほうが大きかったと指摘しました。
そのうえで工藤さんは「ユーザーにとってのメリットは行政よりも民間のIT事業者の方が詳しく、官民の連携をもっと進めるべきではないか。利用者を増やすためにやれることはまだある」と話しています。
東大教員と学生が開発「MOCHA」の特徴は
感染者の
情報を
通知する
システムで
専門家が
注目しているのが、
東京大学の
工学系の
教員や
学生が
開発したアプリ「MOCHA(モカ)」です。
特徴は「利便性の良さ」と「手軽さ」。
感染者の情報は通知されますが機能の一つに過ぎず、メインの機能は教室や食堂の混雑状況をリアルタイムで見られるサービスと、教室や図書館の座席予約サービスです。
コロナ禍の学生が日常的に求める機能の中に、通知システムを組み込む設計になっています。
QR
コードを
読み取るのではなく、
キャンパスに
設置した「ビーコン」と
呼ばれる
機器を
利用してMOCHAを
有効にしている
スマートフォンに
位置情報が
記録される
仕組みで、
たくさんの
学生が
利用することで
混雑状況などの
サービスの
有効性が
高まります。
利用者が新型コロナウイルスに感染したことがわかった場合に行われる通知は本人の同意を条件としています。
さらに、情報は個人が特定されない形になっていることを説明し、信頼感を得る工夫もしています。
さらに、アプリをダウンロードする際のタップ数を極力減らすなど、手軽に利用出来るような仕組みになっています。
アプリを利用している学生は「学校に来てみないと分からなかった教室などの状況を自宅でも見ることができて便利です。予約も簡単に出来ますし、使い勝手がいいです」と話していました。
大学側は対面授業や実験を進める上でMOCHAを活用したい考えで、今月から工学部で学び始めた新3年生、およそ1000人の大多数が利用しているほか、工学部の教職員もおよそ8割が使っているということです。
システムを開発した東京大学大学院工学系研究科の川原圭博 教授は「アプリを始めてからも利用している学生の意見を聞き取り、より使い勝手がよく、メリットも感じられるようアップデートを続けている。工学部以外の学生の利用や認知度が低いので、改善していきたい」と話していました。
東京女子医大 元理事長を逮捕 背任の疑い 医大の名門でなぜ?
国内有数の私立医大、東京女子医科大学の元理事長が新宿区にあるキャンパスの施設の建設をめぐり、建築士の口座に実態のないアドバイザー業務に対する報酬として大学から資金を振り込ませ、大学におよそ1億2000万円の損害を与えたとして、背任の疑いで逮捕されました。警視庁は建築士側に振り込まれた資金が、当時、大学トップだった元理事長に還流していたとみて解明を進めることにしています。
資源: NHK
Jan 13, 2025 12:01
【放送中】全国女子駅伝 中学生から社会人が都道府県対抗で
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資源: NHK
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兵庫 加古川 女児殺害事件 容疑者の話に基づき海で刃物捜索
18年前、兵庫県加古川市で小学生の女の子を刃物で刺して殺害したなどとして逮捕された46歳の容疑者が、逮捕前の任意の事情聴取に対し「刃物は海に捨てた」と話していたことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は容疑者の話に基づき、11日、兵庫県内の海で刃物の捜索を行いました。
資源: NHK
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梅毒 去年の感染者数1万4663人 過去2番目の多さ 流行収まらず
去年1年間に全国から報告された性感染症の梅毒の感染者数は、速報値で1万4663人と過去2番目に多かったことが国立感染症研究所のまとめで分かりました。過去最多となったおととしとほぼ同じ水準で、専門家は「流行は収まっておらず、早期の発見と治療が大切だ」と話しています。
資源: NHK
Jan 11, 2025 05:01
トランプ氏の不倫口止め料めぐる裁判 有罪評決維持も刑罰なし
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資源: NHK
Jan 11, 2025 05:01