兵庫ひょうご 知事ちじ 続投ぞくとうへ意欲いよく 県議会けんぎかい各かく会派かいは 不信任ふしんにん決議けつぎ案あん提出ていしゅつ 可決かけつへ

一方いっぽう、斎藤さいとう知事ちじは本ほん会議かいぎで「信頼しんらい回復かいふくに向むけて最大限さいだいげんの努力どりょくを重かさねていく」と述のべ続投ぞくとうへの意欲いよくを強調きょうちょうしました。

兵庫ひょうご県けんの定例ていれい議会ぎかいが19日にちに開会かいかいし、斎藤さいとう知事ちじは本ほん会議かいぎで、パワハラの疑うたがいなどで告発こくはつされた問題もんだいについて「多おおくの県民けんみんに心配しんぱいをかけていることを心こころよりおわびする」と述のべました。

そして「県政けんせいを刷新さっしんし、新あたらしい時代じだいを見据みすえた道みちを切り開きりひらいていくことが県民けんみんから負託ふたくを受うけた私わたしの責務せきむだ。県民けんみんや職員しょくいんなどに理解りかいと協力きょうりょくをもらえるよう信頼しんらい回復かいふくに向むけて最大限さいだいげんの努力どりょくを重かさねていく」と述のべ、続投ぞくとうへの意欲いよくを強調きょうちょうしました。

一方いっぽう、斎藤さいとう知事ちじの辞職じしょくを要求ようきゅうしてきた5つの会派かいはすべてと無所属むしょぞく議員ぎいんは「県政けんせいに深刻しんこくな停滞ていたいと混乱こんらんをもたらした政治せいじ的てき責任せきにんは免まぬかれない。県民けんみんや職員しょくいんの信頼しんらい回復かいふくは到底とうてい見込みこめない」などとして、19日にち午後ごご、知事ちじに対にたいする不信任ふしんにん決議けつぎ案あんを共同きょうどうで提出ていしゅつし、全会ぜんかい一致いっちで可決かけつする方針ほうしんです。

不信任ふしんにん決議けつぎ案あんが可決かけつされた場合ばあい、知事ちじは10日にち以内いないの議会ぎかいの解散かいさんか、失職しっしょくかを選択せんたくすることになります。

斎藤さいとう知事ちじは本ほん会議かいぎに先立さきだって記者きしゃ団だんに対にたいし「法律ほうりつの規定きていにそってさまざまな選択せんたく肢しを考かんがえていく。私わたしにとっても県政けんせいにとっても大事だいじな判断はんだんになるのでタイミングも含ふくめてしっかり熟慮じゅくりょする」と述のべ、議会ぎかいの解散かいさんも排除はいじょせずに検討けんとうする考かんがえを重かさねて示しめしました。

これまで不信任ふしんにん決議けつぎを受うけて知事ちじが議会ぎかいを解散かいさんしたケースはなく、斎藤さいとう知事ちじの対応たいおうが最大さいだいの焦点しょうてんとなります。

傍聴ぼうちょう希望きぼう者しゃが次々つぎつぎに

本ほん会議かいぎが行おこなわれる兵庫ひょうご県けんの公館こうかんには、傍聴ぼうちょうを希望きぼうする人ひとが次々つぎつぎに訪おとずれました。

本ほん会議かいぎの傍聴ぼうちょう券けんは、開会かいかい1時間じかん前まえの午前ごぜん10時じから先着せんちゃく順じゅんで配布はいふされ、午前ごぜん11時じの時点じてんで一般いっぱんの傍聴ぼうちょう席せき70席せきに対にたいしておよそ半数はんすうの33席せきが埋うまりました。

神戸こうべ市し垂水たるみ区くに住すむ53歳さいの男性だんせいは「報道ほうどうを見みていると『ひどいな』と思おもうことはありますが、まだ百ひゃく条じょう委員いいん会かいで事実じじつが解明かいめいされたわけではありません。県政けんせいが停滞ていたいしていることは確たしかなので、きょうは知事ちじ本人ほんにんからどういったことばが聞きけるのか、期待きたいして見みに来きました」と話はなしていました。

＜反応はんのう＞

維新いしん 遠藤えんどう国対こくたい委員いいん長ちょう「今いまさらながら後悔こうかいしている」

日本にっぽん維新いしんの会かいの遠藤えんどう国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは、記者きしゃ団だんに対にたいし「斎藤さいとう知事ちじが『県政けんせい運営うんえいを頑張がんばりたい』と言いっていることが本末ほんまつ転倒てんとうで、県民けんみんではなく自分じぶんのためにやっていると感じ取かんじとられてもしかたがない。県議会けんぎかいを解散かいさんし、税金ぜいきんを使つかって選挙せんきょをすれば県民けんみんはいよいよあきれるのではないか」と述のべました。

また、この間このかんの維新いしんの会かいの対応たいおうについて「斎藤さいとう知事ちじの肩かたをたたくタイミングがずれてしまったと自戒じかいの念ねんを込こめて残念ざんねんに思おもう。もっと早はやい段階だんかいで辞職じしょくを求もとめても、斎藤さいとう知事ちじは辞やめなかったとは思おもうが、われわれから『県民けんみんのための仕事しごとが空虚くうきょになっている』と言いうべきだった。今いまさらながら後悔こうかいしている」と述のべました。