ドジャースは19日、相手の本拠地マイアミの「ローンデポ・パーク」でマーリンズと対戦し、大谷選手は1番・指名打者で先発出場しました。
試合前の時点でホームラン48本、49盗塁としていた大谷選手は1回の第1打席で右中間フェンス直撃のツーベースヒットで出塁すると、その後、1アウト一塁二塁の場面で、三塁への盗塁を決めて今シーズンの盗塁を「50」としました。
そして2回にも盗塁を決めて記録を「51」に伸ばしました。6回の第4打席は1アウト二塁の場面で低めのスライダーを捉えて飛距離133.5メートル、右中間スタンドの2階席まで届く49号のツーランホームランを打ちました。
そして、7回の第5打席はアウトコース低めのナックルカーブを逆方向のレフトスタンドに運び、2打席連続となるツーランホームランでシーズン50号に到達しました。
大谷選手は今シーズン、出場150試合目でホームラン50本、51盗塁として、しました。
勢いはとどまらず、9回の第6打席は2アウト一塁二塁で、相手の5人目で登板した野手のピッチャーから51号となるスリーランホームランを打ちました。1試合での3打席連続ホームランは自身初めてです。
大谷選手はこの試合、6打数6安打10打点をマークし、1試合のヒット6本、10打点も自身初めてです。
さらに、リーグトップの今シーズンの打点を「120」まで伸ばし、日本選手のシーズン最多打点も更新しました。
試合はドジャースが20対4で大勝し、ワイルドカード以上での12年連続となるプレーオフ進出が決まりました。です。
大谷翔平「一生忘れられない日になるんじゃないか」
大谷選手は試合後、グラウンドで行われたインタビューで「きょう本当に勝ててよかったですし、早く決めたいなと思っていたので一生忘れられない日になるんじゃないかと思う」と話しました。
そして、この試合の勝利でチームがプレーオフ進出を決めたことには「チームは変わったけど大リーグに来てずっと夢に見ていた。チームとしてもいい勝ち方ができてすばらしい日になった」と話し、大リーグ7年目で念願のプレーオフに進出したことを喜びました。
◇50本塁打の瞬間
これで大谷選手は今シーズン、出場150試合目でホームラン50本、51盗塁とし、大リーグ史上初めてホームラン50本、50盗塁の「50-50」を達成しました。
「50-50達成」“そのとき”
大谷選手は打った瞬間ホームランを確信し、珍しく興奮した様子でドジャースのベンチに向かって大きな声をあげました。
その後はゆっくりとダイヤモンドを1周してベンチ前で出迎えたロバーツ監督と抱き合い、ベンチでは満面の笑みでチームメートとハイタッチを交わし、フリーマン選手とも抱き合って大記録の達成を祝いました。マーリンズの本拠地にもかかわらず球場は大歓声に包まれ、大谷選手はベンチから出て手を上げて応えました。
その際、対戦相手のマーリンズのベンチに向かっても、時間を作ってくれたことに「ありがとう」と目でサインを送り、大谷選手らしい気遣いを見せました。
打点「117」 日本選手のシーズン最多打点の記録を超える
大谷選手は今シーズン最多の1試合7打点で今シーズンの打点を「117」に伸ばし、松井秀喜さんの持つ大リーグでの松井さんはヤンキース時代の2005年に打率3割5厘、ホームラン23本、116打点をマークしていて、19年ぶりに記録を更新しました。