「トキワ荘」は昭和27年に建てられた木造2階建てのアパートで、手塚治虫さんや赤塚不二夫さん、石ノ森章太郎さん、それに藤子不二雄のコンビなど、日本を代表する漫画家がともに生活しながら腕を磨いた「漫画の聖地」として知られています。
豊島区は、地元の商店街と連携し、漫画文化を発信する拠点として「トキワ荘」を原寸大で復元することになり、このほど、跡地近くの公園に「トキワ荘マンガミュージアム」が完成しました。
施設の2階には漫画家が住んでいた4畳半の部屋が並び、当時の生活を追体験できる演出が施されています。
復元にあたっては、写真を集めたり、当時住んでいた漫画家から聞き取りを行ったりして、塗装の色合いなども忠実に再現したということです。
1階は展示スペースで、最近になって区に寄贈された、今ではほとんど残っていない漫画雑誌や、漫画家100人余りのサイン色紙などを見ることができます。
豊島区の高野之夫区長は「地域の皆様の長年の思いが、全国のファンの力添えもあり、ついに実りました。漫画・アニメの歴史をこの地から発信し、漫画文化を発展させていく第一歩にしたい」と話していました。
施設は来月7日から一般公開されますが、感染防止のため、当面は事前の予約制になるということです。