30
年以上にわたってシェールオイルや、シェールガスの
開発を
手がけてきた
アメリカの
エネルギー関連企業が28
日、
経営破綻しました。
新型コロナウイルスの
感染拡大で
原油価格が
低迷するなか、
アメリカではシェールオイルの
関連企業の
経営破綻が
相次いでいます。
経営破綻したのは、
アメリカの「チェサピーク・エナジー」
社で28
日、
南部テキサス
州の
裁判所に
日本の
民事再生法にあたる
連邦破産法11
条の
適用を
申請しました。
「チェサピーク」は、地下深い岩盤の層から取り出すシェールオイルや、シェールガスを生産するエネルギー関連企業で、30年以上前に創業した老舗の1つですが、積極的な設備投資や技術開発などで、負債は1兆円を超え厳しい経営が続いていました。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で原油価格が急落したことから、多額の負債が重荷になり、資金繰りに行き詰まったものとみられます。
シェールオイルの生産拡大で、アメリカは世界最大の産油国となっていますが、シェールオイルは中東産の原油などに比べて生産コストが高く、アメリカでは原油価格の低迷を受けて、ことし4月以降、関連企業の破綻が相次いでいます。
また、最も盛んなテキサス州とその周辺では、8割以上の企業が生産の一時停止や、減産を余儀なくされているという調査結果も出ています。