イギリス政府は14日、国内の通信各社に対し、今年いっぱいでファーウェイからの5G関連製品の調達を止めた上で、2027年までにファーウェイ製品を5G設備から完全に排除するよう求めました。理由について、イギリス政府は「アメリカによる制裁でファーウェイのサプライチェーンに影響が出ていて、もはや安定した調達先ではなくなったため」としています。
ドウデン・デジタル担当相は、一連の決定によりイギリスの5G展開が2~3年遅れ、設備の入れ替えなどで最大20億ポンド=2兆7000億円のコストがかかるとの見通しを示し、「影響は深刻」だと認めました。一方で、それだけの影響を考慮した上でファーウェイ排除に踏み切ったことは、一定のインパクトを与えそうです。