Báo tiếng Nhật: SNSで新型コロナウイルス弱毒化の声「科学的根拠ない」専門家

SNSで新型しんがたコロナウイルス弱毒じゃくどく化かの声こえ「科学かがく的てき根拠こんきょない」専門せんもん家か

Jul 31, 2020 21:07

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんが拡大かくだいする一方いっぽうで、重症じゅうしょう者しゃの数かずが以前いぜんより少すくないことから、ＳＮＳなどでウイルスが弱毒じゃくどく化かしたのではないかという声こえが上あがっていることについて、専門せんもん家かは「現時点げんじてんでは科学かがく的てきな根拠こんきょはなく、これまでどおり感染かんせん対策たいさくに取り組とりくんでほしい」と呼よびかけています。新型しんがたコロナウイルスの全国ぜんこくの一いち日にち当あたりの新あらたな感染かんせん者しゃ数すうは、31日にちで3日にち連続れんぞく1000人にんを超こえるなど感染かんせんが拡大かくだいする一方いっぽうで、重症じゅうしょう者しゃの数かずは増加ぞうか傾向けいこうにはあるものの、30日にちの時点じてんで全国ぜんこくで90人にんと、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出でていたピーク時じの3分ぶんの1以下いかとなっています。

こうした中なか、ＳＮＳなどではウイルスの毒性どくせいが弱よわくなったのではないかという声こえも上あがっています。

これについて新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょうの中心ちゅうしん的てきな役割やくわりを担になう国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターの忽那くつな賢志けんじ医師いしは「海外かいがいの状況じょうきょうを見みても、ウイルスが弱毒じゃくどく化かしたという科学かがく的てきな根拠こんきょは今いまのところない。また、実際じっさいに患者かんじゃを診みていてもそうした実感じっかんはない」と指摘してきしました。

そして、忽那くつな医師いしは「第だい1波はの時ときは、重症じゅうしょう者しゃを見みつけるために症状しょうじょうのある人ひとを優先ゆうせん的てきに検査けんさしていたが、現在げんざいは検査けんさ数すうが増ふえ、感染かんせんの実態じったいが以前いぜんより詳細しょうさいに分わかるようになった。軽症けいしょうや無む症状しょうじょうの人ひとが多おおく見みつかるようになったため、重症じゅうしょうになる人ひとの割合わりあいが少すくなくなったように見みえていると考かんがえられる」と話はなしました。

そのうえで、現時点げんじてんでウイルスの毒性どくせいが弱よわくなったと考かんがえて対策たいさくの手てを緩ゆるめてしまうのはリスクが高たかいとして、忽那くつな医師いしは「重症じゅうしょう者しゃは感染かんせん者しゃの増加ぞうかに1～2週間しゅうかん遅おくれて増ふえる特徴とくちょうがあるため、今後こんご、重症じゅうしょう者しゃが増ふえるのではないかと強つよく懸念けねんしている。人工じんこう呼吸こきゅう器きの装着そうちゃくなどの治療ちりょうには多数たすうのスタッフが必要ひつようで医療いりょう現場げんばに大おおきな負荷ふかがかかるため、可能かのうなかぎり重症じゅうしょう者しゃは増ふえないほうがよい。この週末しゅうまつも外出がいしゅつを控ひかえるなど一いち人にん一いち人にんが自覚じかくを持もって感染かんせん対策たいさくに取り組とりくんでほしい」と話はなしていました。