日本新闻: トランプ大統領対イラン安保理制裁復活手続き近く開始の意向

トランプ大統領だいとうりょう対たいイラン安保理あんぽり制裁せいさい復活ふっかつ手続てつづき近ちかく開始かいしの意向いこう

Aug 16, 2020 12:08

Furigana

アメリカが求もとめるイランに対にたいする武器ぶきの禁輸きんゆ措置そちの延長えんちょうが国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいで認みとめられなかったことを受うけて、トランプ大統領だいとうりょうはイランに対にたいする安保理あんぽり制裁せいさいを復活ふっかつさせる手続てつづきを近ちかく始はじめる意向いこうを明あきらかにしました。イランが武器ぶきを輸出入ゆしゅつにゅうすることを禁きんじる国連こくれんの措置そちは、5年ねん前まえのイランと欧米おうべいなどとの核かく合意ごういに基もとづき、ことし10月つきに解除かいじょされることになっていますが、アメリカは措置そちの延長えんちょうを求もとめる決議けつぎ案あんを安保理あんぽりに提出ていしゅつし14日にち採決さいけつにかけられましたが中国ちゅうごくやロシアの反対はんたいで否決ひけつされました。

これを受うけてトランプ大統領だいとうりょうは15日にちの記者きしゃ会見かいけんで、武器ぶきの禁輸きんゆ措置そちを含ふくめたイランに対にたいする安保理あんぽり制裁せいさいを復活ふっかつさせる手続てつづきを近ちかく始はじめる意向いこうを明あきらかにしました。

アメリカは、核かく合意ごういでイランに違反いはんがあった場合ばあい、合意ごうい前まえの安保理あんぽり制裁せいさいを復活ふっかつさせる「スナップバック」という仕組しくみを活用かつようする構かまえで、制裁せいさいが復活ふっかつされればイランが反発はんぱつを強つよめ緊張きんちょうが高たかまるのは必至ひっしです。

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは情勢じょうせいの悪化あっかを避さけるためとして核かく合意ごういに関かかわった関係かんけい国こくによるネット上じょうでの首脳しゅのう会議かいぎの開催かいさいを呼よびかけています。

しかし、トランプ大統領だいとうりょうは「今いまはおそらく開催かいさいしない。大統領だいとうりょう選挙せんきょが終おわるまで待まちたい。イランは私わたしが選挙せんきょで負まけることを願ねがっている」と述のべ、開催かいさいに否定ひてい的てきな考かんがえを示しめしました。

制裁せいさいの復活ふっかつをめぐっては、ロシアと中国ちゅうごくは核かく合意ごういを離脱りだつしたアメリカに復活ふっかつを求もとめる権利けんりはないと主張しゅちょうしているのに対にたいしてトランプ政権せいけんは権利けんりがあると訴うったえていて、イランをめぐる関係かんけい国こくの攻防こうぼうが今後こんご、激はげしさを増ます見通みとおしです。