「とちおとめ」のソースを作ったのは、栃木県足利市の食品会社、「月星食品」です。
この会社では「とちおとめ」を夏祭りなどのイベント用におよそ2トン仕入れましたが、新型コロナウイルスの影響でイベントが相次いで中止になり、大量の在庫を抱えました。
会社では、焼きそば用のソースを製造していることから、行き場を失った「とちおとめ」を使ってソースの開発に取り組み、ことし5月から販売を始めました。
ソースは、果肉がたっぷり入っていて、かき氷用にも最適だなどと人気を集め、これまでにおよそ400キロのいちごに相当する、2000パック余りが売れたということで、会社の前にはソース専用の自動販売機も設置しました。
自動販売機でソースを購入した男性は「栃木はいちご王国なので、いちごに関わる産業を応援したい」と話していました。
月星食品の長沼幹雄社長は「甘酸っぱい味が特徴の『とちおとめ』をそのまま食べている感覚になるソースができた。好評なので、定番商品にすることも考えたい」と話しています。