自民党総裁選挙は、
岸田政務調査会長と
石破元幹事長、
菅官房長官の3
人で
争われる
構図が
固まりました。
菅氏は、2
日立候補を
表明することにしていますが、すでに、
党内7つの
派閥の
うち5つが
支持する
方向で
優位な
情勢となっていて、
今後は、
地方票の
行方が
注目されます。
安倍総理大臣の
後任を
選ぶ自民党総裁選挙で、
岸田政務調査会長と
石破元幹事長は1
日、
立候補を
表明しました。
岸田氏は「国民のため、国家のため、すべてをかけて戦いに臨み、国民の協力を引き出せるリーダーを目指したい」と述べ、「分断から協調へ」をスローガンに、格差の是正などに取り組む考えを示しました。
石破氏は「国民の納得と共感のもとに政策を実行することが課せられた責任であり、総力を挙げて積極果敢に取り組みたい」と述べ、地方の活性化などに取り組む考えを強調しました。
一方、菅官房長官は、2日夕方記者会見して、立候補を正式に表明することにしています。
菅氏は、安倍政権を7年8か月支えてきたことを踏まえ、新型コロナウイルスへの対応に万全を期し、政策を継続させる必要性など、立候補を決断した理由を説明するものとみられます。
党内に7つある派閥のうち、安倍総理大臣の出身派閥で最大の細田派、麻生派、二階派、石原派が菅氏の支持を決め、竹下派も支持する方向となっているのに加え、無派閥の複数の議員グループも支持を決めています。
これらを単純に足し合わせると、すでに党所属議員の3分の2を超えていて、菅氏が優位な情勢となっています。
ただ、今回の総裁選挙では、党員投票が行われないものの、各都道府県連に割り当てられた地方票3票の投票先を決める際に予備選挙などを行って党員の意向を反映するよう促すことになったため、その行方が注目されます。
自民党総裁選挙は、2日開かれる選挙管理委員会などで、今月8日告示、14日投開票の日程が正式に決まる見通しです。