大型で非常に強い台風9号は1日午前10時現在、沖縄・久米島の北西約120キロの海上を1時間に約20キロの速さで北北西へ進んでいます。沖縄本島からは遠ざかりつつありますが、台風9号は今後、進路を東寄りに変えて東シナ海を北上し、2日から3日にかけて非常に強い勢力で九州に接近する恐れがあります。
気象庁によると、1日午前10時現在の中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートルです。最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径200キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
沖縄電力によると、1日午前11時現在、沖縄県内全域で3万1340戸が停電しました。県によると、この台風で転倒したり、強風にあおられて傘が顔に当たったりするなどして4人が軽傷しました。気象庁は1日夕方にかけて、一部の住宅が倒壊するほど猛烈な風が吹く恐れがあるとしています。