今場所、西の十両10枚目で臨む伊勢ヶ濱部屋の照強は、阪神・淡路大震災が発生した平成7年1月17日に淡路島で生まれ、17日、28歳の誕生日を迎えました。
ここまで2勝7敗と黒星が先行する中、10日目の17日は西の十両8枚目の北の若と対戦し、土俵際で投げの打ち合いとなりました。
軍配は照強に上がりましたが、物言いがつき、協議の結果照強のひじが先についたとして行司軍配差し違えで敗れました。
照強は2勝8敗と負け越しが決まりました。
照強は取組のあと取材に応じ「立ち合いよく中に入れたが、先にひじがついたのは自分でも分かったのでしかたない」と振り返りました。
午前中は震災に関連するテレビ番組を見たり、黙とうをしたりしたということで「自分の誕生日というだけではなく、28年前にああいうことがあって、その縁で見てくれている人もいる。しっかりやるべきことはやらないといけない」と述べました。
そのうえで「まだあの日のことを忘れない人たちはいっぱいいると思う。自分もその気持ちを忘れずにしっかりとやっていく」と震災から28年がたった心境を話しました。