ドイツ政府せいふ ウクライナに戦車せんしゃ「レオパルト2」供与きょうよと発表はっぴょう

イギリスのシンクタンク国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょは戦闘せんとうで大おおきな効果こうかを得えるにはおよそ100両りょうは必要ひつようだと分析ぶんせきしていて、今後こんご、各国かっこくが連携れんけいし、まとまった数かずが供与きょうよされるかどうかが焦点しょうてんになります。

メーカーのホームページによりますと、このうち「A5」というタイプは全長ぜんちょうが9.67メートル、幅はばが3.67メートルで、主砲しゅほうとして120ミリ砲ほうを搭載とうさいし、最高さいこう速度そくどは時速じそく70キロです。

ドイツ軍ぐんの装備そうびに詳くわしいドイツ国防こくぼう戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょのミヒャエル・カール氏しは「砲撃ほうげきをしながら移動いどうしても照準しょうじゅんがずれない。それがほかの戦車せんしゃと比くらべたレオパルト2の特徴とくちょうだ」と説明せつめいするとともに、走行そうこうスピードが速はやく機動きどう性せいにもすぐれていると指摘してきします。

そのうえで、地上ちじょう戦せんには戦車せんしゃと歩兵ほへい戦闘せんとう車しゃを組み合くみあわせた運用うんようが不可欠ふかけつで、ドイツやアメリカなどが今月こんげつ供与きょうよを決きめた歩兵ほへい戦闘せんとう車しゃに加くわえ、「レオパルト2」の供与きょうよが重要じゅうようだとして「戦車せんしゃと歩兵ほへい戦闘せんとう車しゃの組み合くみあわせがまさしく近代きんだいの戦争せんそうに必要ひつようなものだ。戦車せんしゃが供与きょうよされればウクライナ軍ぐんにとって防衛ぼうえいだけでなく、攻撃こうげきなどあらゆる戦闘せんとうに役立やくだつことになる」と述のべ、ロシアから領土りょうどの奪還だっかんを進すすめるウクライナの後押あとおしになるとの見方みかたを示しめしました。

また「レオパルト2」についてイギリスのシンクタンク、IISS＝国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょの軍事ぐんじ専門せんもん家かは、ドイツ以外いがいにポーランドやフィンランド、それにカナダなど15か国かこくが保有ほゆうしているとしています。

IISSは「レオパルト2がウクライナ軍ぐんの目録もくろくに登録とうろくされる可能かのう性せいが高たかまっているが、戦場せんじょうに与あたえる影響えいきょうは供給きょうきゅうされる数かずに左右さゆうされる」として、ウクライナがまとまった数かずを確保かくほできるかが焦点しょうてんになると指摘してきしています。

ポーランドは24日にち、自国じこくが保有ほゆうする「レオパルト2」をウクライナに供与きょうよするための許可きょかを正式せいしきにドイツ側がわに求もとめていました。

そのうえで「われわれは共ともに、ウクライナがこの戦争せんそうに勝利しょうりし、永続えいぞく的てきな平和へいわを確保かくほするための努力どりょくを加速かそくしている」としています。

イギリスは今月こんげつ、ウクライナに追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんの一環いっかんとして陸軍りくぐんの主力しゅりょく戦車せんしゃ「チャレンジャー2」を供与きょうよすることを発表はっぴょうしています。