米航空宇宙局(NASA)の火星周回探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」に搭載された高解像度カメラ「HiRISE」が昨年12月、火星の表面にクマの顔のように見える珍しい地形を捉えていたことが分かりました。
円形の割れ目が頭の形をつくり、2つのクレーターは目に似ています。V字形の崩壊構造がクマの鼻のような錯覚を引き起こします。
円形の割れ目は、溶岩や泥で埋まったクレーターの上に堆積(たいせき)物がたまって形成された可能性があります。鼻のような地形は溶岩や泥の噴出口の可能性があります。
この画像は今月25日、ボール・エアロスペース社と共同でHiRISEを開発したアリゾナ大学が公開しました。
また昨年3月には、探査機「キュリオシティ」が火星で花に似た岩石をとらえる出来事もありました。