96回かい目めとなる今回こんかいは、3年ねんぶりに観客かんきゃくを入いれて1日にち、受賞じゅしょうの発表はっぴょうと表彰ひょうしょう式しきが行おこなわれ、去年きょねん公開こうかいされた映画えいがのうち、日本にっぽん映画えいがや外国がいこく映画えいがなど部門ぶもんごとの1位いの作品さくひんと個人こじん賞しょうが発表はっぴょうされました。

このうち日本にっぽん映画えいがでは、聴覚ちょうかく障害しょうがいと向き合むきあいながら女子じょしボクシングのプロボクサーとしてリングに立たち続つづける女性じょせいを描えがいた三宅みやけ唱監督かんとくの「ケイコ 目めを澄すませて」が1位いになりました。

「読者どくしゃ選出せんしゅつ日本にっぽん映画えいが監督かんとく賞しょう」にも選えらばれた三宅みやけ監督かんとくは表彰ひょうしょう式しきで「シナリオを書かいていた時期じきはまだ映画えいが館かんを開あけられないような状況じょうきょうで、多おおくのスポーツ選手せんしゅも無む観客かんきゃくで試合しあいをしていました。その中なかでスポーツの魅力みりょく、スリリングな戦たたかいを描えがきたいと思おもいました」と語かたりました。

また、主人公しゅじんこうのケイコを演えんじ、主演しゅえん女優じょゆう賞しょうも受賞じゅしょうした俳優はいゆうの岸井きしいゆきのさんは「みんなで一いち歩ほを踏み出ふみだせるような現場げんばで主演しゅえんできたことを光栄こうえいに思おもいます」と喜よろこびを語かたりました。

この作品さくひんで、ボクシングジムの会長かいちょうを演えんじた俳優はいゆうの三浦みうら友和ともかずさんも助演じょえん男優だんゆう賞しょうに選えらばれました。

一方いっぽう、外国がいこく映画えいがでは、ポール・トーマス・アンダーソン監督かんとくの青春せいしゅん恋愛れんあい映画えいが「リコリス・ピザ」が1位いでした。

各かく部門ぶもんの2位い以下いかの作品さくひんは、3日にち発売はつばいされる「キネマ旬報きねまじゅんぽう」の誌面しめんで発表はっぴょうされます。