ロシア軍は東部ドネツク州のウクライナ側の拠点の一つ、バフムトの掌握に向けて激しい戦闘を続けています。
ウクライナでは5日、東部のハルキウで市内中心部にある集合住宅に2発のミサイルが撃ち込まれ、地元の州知事によりますと複数のけが人が出たということです。
ウクライナのレズニコフ国防相は5日「2月にロシアが攻撃を仕掛けてくる可能性がある」と述べ、侵攻から1年となる今月に合わせロシア軍が大規模な攻撃を行うという見通しを示しました。
さらにゼレンスキー大統領も、5日に公開した動画で「占領者たちは、去年の敗北の雪辱を果たすために、2月に何か象徴的なことをしたがっているという多くの報告を受けている。前線のさまざまな場所で圧力が強まっている」と述べ、ロシア軍が攻撃を強めているとして警戒感を示しました。
こうした中、カナダのアナンド国防相は4日、ツイッターで、ウクライナ側が供与を強く求めてきたドイツ製の戦車「レオパルト2」について、ウクライナに向けて最初の1両の輸送を始めたと発表し、戦車が輸送機に積み込まれる様子の映像を投稿しました。
レオパルト2は、ドイツやポーランドなど欧米の複数の国がウクライナへの供与を表明していて、ウクライナ側は欧米の主力戦車の中でも戦況を打開するうえで有効だとしています。