震源に
近いヌルダギでは、
地表に
現れた
活断層の
一部とみられる
地割れ
などが
確認できました。
全長は100キロ以上に及ぶとみられるということです。
活断層に詳しい東北大学の遠田晋次教授は「明瞭に地震の断層が地表に現れている。道路を見ると断層を境に左に動くようにずれていてこれまで観測された断層の動きとも整合的だ」と指摘しました。
「今回の地震の規模から見ると、かなり長い区間でこうした地表の断層ができている可能性がある」と分析しています。
(4)イスケンデルン 港で火災が発生
トルコ
国内屈指の
港が
あるイスケンデルンです。
港に積まれていたコンテナが崩れ大規模な火災が発生し、貨物船の出入港ができなくなりました。
10日には火がほぼ消し止められ貨物船の出入港が再開されましたが、物流が通常どおりに戻るには時間がかかることも予想されています。
(5)アンタキヤ
シリアとの
国境に
近いハタイ
県のアンタキヤの
映像です。
中心部の川沿いの地域では、あたり一帯がほぼ壊滅状態になりました。
集合住宅とみられる数多くの建物が倒壊していました。
壊滅的な
被害はシリア
側でも
起きています。
(6)サルカン
シリア
北部に
ある村で
撮影された
映像では、
住宅や
道路などが
広い範囲にわたり
水浸しになっていました。
AP通信は住民の話として、9日に北部にあるダムのコンクリートが壊れ、ダムからもれ出た水が村に流れ込んで建物にも被害を与えたと伝えています。
(7)イドリブ
北西部のイドリブでは
建物が
大きく
壊れているのが
確認できます。
イドリブ県にはシリアで続く内戦で、アサド政権の攻撃から逃れた人たちが暮らすキャンプなどがあります。
(8)アレッポ
北部の
都市アレッポでも
建物が
倒壊し、がれきの
撤去作業が
行われています。
長期間大きな地震ない「空白域」で発生か
今回の
大地震について
専門家は、
今回動いたとされる
断層の
中でも
長い間、
大きな
地震がない「
空白域」で
発生したと
分析しています。
今回の
地震はトルコ
東部にのびる「
東アナトリア
断層」がずれ
動いたことで
発生したとみられますが、
この断層では
過去、
繰り返しマグニチュード7
クラスの
大地震が
起きています。
ただ東京大学地震研究所の三宅弘恵准教授によりますと、今回の震源地の近くのエリアは1513年を最後に500年以上にわたって大地震の記録がありませんでした。
こうした「空白域」と呼ばれる場所は長年、大地震が起きていないことから発生する可能性が高くなるとされていて、今回の地震の前から複数の専門家が指摘していたということです。
ただ現地ではこうした指摘にもかかわらず、建物の耐震化などの対策は十分に進んでいなかったと見られるということです。
シリア北西部の実態 詳しく分からず
シリアでは
内戦が10
年にわたって
続いていて、
大地震の
被災地には
政権側と
反政府勢力、
それぞれの
支配地域が
含まれています。
国連によりますとシリア国内の被災者は1000万人を超え、人口の半数にのぼるとみられています。
ただシリア北西部の反政府勢力が支配する地域では、これまで支援ルートが限られてきたことから救助や支援の手が十分に行き届いていないうえ、詳しい被害が分からない状態が続いてきました。
衛星画像の分析で見えてきたことも
こうしたなか
国連の
衛星センターは14
日、トルコとの
国境に
近い北西部のジャンデレスの
町の
様子を
撮影した
衛星画像の
分析結果を
公表しました。
画像は11
日に
撮影されたもので、ジャンデレスの
町の
広い範囲が
赤や
黄色の
点で
覆われています。
▼赤い点は被害を受けたことが確認できる建物でその数は228棟にのぼります。
▼黄色い点は被害を受けたおそれがある建物で318棟にのぼるということです。
町のほぼ全域が地震の被害に見舞われたことがわかります。
また、人工衛星を運用するアメリカの企業「マクサー・テクノロジーズ」がジャンデレスの町を地震発生前と発生後で比較した衛星画像からは深刻な被害の状況がわかります。
2
キロ四方ほどのエリアで
地震の
前は
整然と並んでいた
建物が
至るところで
倒壊して、
周辺の
道をふさいでいたり、がれきが
四方に
広がったりしている
様子が
確認できます。
また地震の
前は
平地だった
場所に、
地震のあと
白いテントのようなものが
並んでいる
様子が
確認でき、
被災者の
避難場所になっている
可能性があります。
シリア北西部への支援 今後本格化か
トルコからジャンデレス
などシリア
北西部への
国連の
支援ルートは
これまで1
か所に
限られていましたが、
国連によりますと、シリアのアサド
大統領は13
日、ルートを3
か月間、2
か所増やすことを
表明したということです。
国際的な支援から半ば取り残されてきたシリア北西部の被災者への支援が今後、本格化することが期待されています。
“国際社会が結束した支援を”
中東情勢に詳しい三菱総合研究所の中川浩一主席研究員は「今のシリアは内戦状態で統一した支援が非常に難しい状況になっている。ようやく国連が現地に入ったが、被害の実態把握にはまだ時間がかかるのはないか。人道支援は人道支援として、政治的思惑と離れて国際社会が連帯できるかどうか、入り組んだ支配地域を越えていかに支援のルートを確立していくか、まさにこれから結束してやっていかなければいけない」と話しました。
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Source: NHK
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