中谷防衛大臣は、30日午前、防衛省でアメリカのヘグセス国防長官と対面では初めておよそ1時間20分にわたって会談しました。
冒頭、中谷大臣は「ヘグセス長官を防衛省にお招きをし、日米防衛相会談を開催できることを大変うれしく思う。『自由で開かれたインド太平洋』の実現のため、日米が緊密に今後とも連携をしていきたい」と述べました。
会談の詳しい内容はまだ明らかになっていませんが、両氏は、自衛隊とアメリカ軍の指揮・統制を向上させるため、自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」の発足を受けて、在日アメリカ軍にも作戦指揮の権限を持つ「統合軍司令部」を設けることなどをめぐって意見を交わしたものとみられます。
また、中国が東シナ海で軍事活動を活発化させている中日米両国が共同訓練などを通じて日本の南西地域での存在感を高めることや、装備や技術面での協力を深めていくことを確認したものとみられます。
さらに、宇宙やサイバー分野の安全保障協力のあり方などをめぐっても協議したものとみられます。
中谷防衛相 “防衛力強化 切迫感もって進めていく決意を確認”
中谷防衛大臣とアメリカのヘグセス国防長官は防衛省で会談したあとそろって記者会見し、中谷大臣は「いっそう厳しく複雑な安全保障環境に関する認識を共有した上で、ヘグセス長官とともに、それぞれの防衛力の強化と日米同盟の抑止力・対処力の取り組みについて、切迫感をもって進めていく決意を確認した」と述べました。
米国防長官“日本は中国の軍事的侵略抑止に不可欠なパートナー”
アメリカのヘグセス国防長官は中谷防衛大臣との会談の冒頭、「われわれの同盟はかつてないほど強固だ。トランプ大統領も、日本とのすばらしい関係について明確に述べているが、それはインド太平洋地域における平和と安全保障の礎だ。われわれは共に、日米の安全保障と繁栄を拡大していく」と述べました。
そのうえで「台湾海峡を含めてこの地域における信頼に足る抑止力の必要性について議論することを楽しみにしている。日本は共産主義の中国による軍事的な侵略を抑止するうえで、不可欠なパートナーだ。アメリカはこの地域および世界中で抑止力を再構築するため迅速に動いている。そして、日本が同様にどのように戦争への抑止力を強化し、自由な未来を確保するため防衛力に投資するのか、より深く知ることを楽しみにしている」と述べました。